何のための仕事なのか、何の役に立っているのか……。非効率的で無意味だなと思いながらも受け入れるしかない仕事がある。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、仕事をしていて「時間の無駄」だと思うことはあるか聞いてみた。
Q.仕事をしていて「時間の無駄」だと思うことはありますか?
はい 54.0%
いいえ 46.0%
■会議やミーティング
・「意味のない会議を延々とやっているから」(30歳女性/電力・ガス・エネルギー/事務・企画・経営関連)
・「長い無駄な会議。何十人で会議したところでいろんな意見が出るから進まないし、ひどいときは8時間以上会議していたこともある」(28歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「目的のない会議。何のために人を集めたのか、何を決める会議なのか分からないままはじまり、次に何をするか分からないまま終わる、時間の無駄の極み」(32歳男性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「朝礼や朝のミーティングは不要。必要な情報はメール添付などで送ってくればそれで用事が済むのにわざわざみんな集まってする必要性がもはや薄いと思う」(39歳男性/証券・投資銀行/営業関連)
・「客先での定例会、中身がそれほどないときは移動時間がもったいないと思う」(32歳女性/ソフトウェア・情報処理/その他・専業主婦等)
■長すぎる雑談
・「会議が雑談になる」(37歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「世間話で盛り上がってる会議」(33歳女性/精密機器/事務・企画・経営関連)
・「延々と続く悪口、おしゃべり」(34歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
■資料・書類作り
・「十中八九、使わない資料を作成したから」(21歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「絶対に見返さないような反省書を出させる」(37歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「どんな場面も決裁をとる。その際、根拠書類を膨大につけなければならず、もっと簡素化しても問題ないと思う場面が多い(官公庁)」(22歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
・「会議の資料作り。案外、誰も見ていないことも多い」(32歳男性/教育/専門職関連)
・「ペーパーレス会議など効率化を図るべき」(30歳男性/教育/専門サービス関連)
■無意味な残業
・「仕事時間が終わり仕事が無いのに帰れない」(38歳男性/クレジット・信販/営業関連)
・「今の職場が暇だから、やることがないなら帰りたいくらい」(30歳女性/官公庁/公共サービス関連)
・「やることがないのに帰りにくいという理由で定時以降もオフィスにいるとき」(26歳女性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「付き合い残業」(39歳男性/不動産/営業関連)
■ただただ待つだけ
・「いつくるかわからない人を待っている時間」(34歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「お客様の来ない暇な時間帯」(33歳女性/化粧品・医薬品/専門サービス関連)
・「先輩の残業待ち」(38歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「先方からの資料待ちの時、本当にやることない……」(24歳男性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「ほとんど不具合のないイベントでの待合室待機」(31歳男性/教育/IT関連技術職)
・「待機という名の枯渇」(31歳男性/建設コンサルタント/メカトロ関連技術職)
■何度も繰り返し
・「データ入力をずっとしているとき」(22歳女性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
・「何回も確認の電話をするとき」(27歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「同じチェックを何度もさせる。でも不安だからどうしてもやめられないそうで」(33歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「決済までの人数が多く、繰り返しが無駄だから」(25歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「同じような書類に何度も記入させられる」(28歳男性/教育/技能工・運輸・設備関連)
・「ルーチンワークをやっている時。成長を感じられないけれど、やらないと終わらないので無駄だな~と感じながらやっている」(28歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
■アナログすぎて
・「古い型のパソコンなどは処理速度が遅い時に時間の無駄を感じますね」(40歳男性/専門店/販売・サービス関連)
・「パソコンでできる作業を手作業でやる」(37歳男性/通信関連/IT関連技術職)
・「便利なツールをつかわずいちいち手作業で作業する」(37歳男性/建設・土木/営業関連)
■総評
時間の無駄だと思う仕事、最も多かったのは「会議」だった。世の中には「議題のない会議」「何も決まらない会議」というものが存在するようで、どんどん時間だけが過ぎていくことに堪えられないといった様子が見て取れた。中には「8時間以上も会議していた」という例も。定例会や朝礼など、毎日・毎週行われることが決まっている集まりも「何も進捗がない時は無駄」「メール報告で十分」という声が挙がっていた。
資料作り、書類作りも無駄だと感じている人が多かった。使わない資料、読まれない書類と分かっていながら作らなければいけないとは、確かに不毛な気持ちになるだろう。会議のための資料についても「ペーパーレス会議など効率化を図るべき」という意見が挙がっていた。
単調な作業も人を疲弊させるもの。「延々データ入力」「何度も同じことをチェック」「同じような書類に同じことを記入」といった繰り返し作業には飽き飽きしている様子が伺えた。またそういったルーティンワークは機械化・自動化すればいいのに、わざわざ「手作業」で行うという効率度外視のアナログな会社もまだあるようだ。
みんなが残業する雰囲気で帰れない"付き合い残業"を「無駄」と感じている人おm多かった。先輩の残業を待つ、顧客からの資料を待つ、不具合に備えてひたすら待機など、仕事の上仕方ないとはいえ、充実感がなくても仕方ない。
悪しき慣習は改善できればいいが、一社員の身では従うしかないのも事実。少しずつ時間の無駄が減り、効率化が進むような体制の革新を祈るばかりだ。
調査時期: 2016年8月1日~4日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性150名 女性150名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート