川崎重工兵庫工場(兵庫県神戸市)を6日に出発したJR東日本のクルーズトレイン「TRAIN SUITE(トランスイート) 四季島」が7日、都内に到着した。同じ日に、「カシオペア」車両を使用したクルーズトレイン「信州カシオペアクルーズ」も上野駅を発車している。
「TRAIN SUITE 四季島」は国内初というEDC方式(電化・非電化区間を問わず走行可能な新開発の動力方式)を採用した10両編成のクルーズトレインで、2017年5月から運行開始する予定。東北・北海道エリアを周遊する3泊4日コース、信州・会津エリアを周遊する1泊2日コースが設定され、ともに上野駅発着で運行される。2017年5・6月出発分の申込み受付は終了し、現在は2017年7・8月出発分の申込みを受け付けている。
今回、都内へ輸送されたのは10両編成のうち7両。6日午前中に川崎重工兵庫工場を出た後、神戸市内ではディーゼル機関車DE10形1192号機が牽引していた。その後は一夜かけて東海道本線を走行。7日は武蔵野線をEF65形2101号機の牽引で走る姿や、宇都宮線・高崎線の電車が行き交う区間をEF65形1105号機の牽引で走る姿を見ることができた。シャンパンゴールドの車体、ガラス張りの先頭形状など、一般的な鉄道車両とは一線を画すデザインで、鉄道ファン以外からも注目を集めていた様子だった。
JR東日本は「TRAIN SUITE 四季島」の運行開始に先立ち、寝台特急「カシオペア」に使用されたE26系による旅行会社ツアー専用団体臨時列車「カシオペアクルーズ」「カシオペア紀行」を運行している。9月は上野駅から松本・長野方面への列車が計画され、7~10日は「信州カシオペアクルーズ」として運行されることになった。
茶色の車体色のEF64形37号機に牽引された「信州カシオペアクルーズ」は7日16時すぎ、上野駅を発車。常磐線・武蔵野線・中央本線を経由し、一夜かけて松本駅へ向かう。3泊4日の行程を終え、上野駅に到着するのは10日17時頃の予定となっている。