約30年の時を経て復活する映画『ゴーストバスターズ』(8月11~14日先行公開、19日全国公開)のキャストたちが、劇中に登場するさまざまな武器を紹介する特別映像がこのほど、公開された。

プロトンビームを放つバスターズたち

本作は、1984年の同名映画を女性版としてリブートした作品で、7月にアメリカで公開され、大ヒットを記録している。その人気の理由の一つは、前作以上に進化したゴーストと戦うためのさまざまなガジェット機器。劇中では、ゴーストバスターズの天才科学者・ホルツマン(ケイト・マッキノン)が武器を開発していく様子も映され、プロトンパックなどがどう進化していくのかも見どころとなっている。

作中では、崖っぷちな理系女子4人が立ち上がり、アメリカ・ニューヨークの街に現れたオバケたちを退治するため、バスターズとして奮闘する様が描かれる。街中で多くのゴーストが目撃されている中、退治に立ち上がる女子バスターズだが、彼女たちの成長とともにガジェット機器も進化している。

ケイトは、プロトンパックは「試作段階では巨大なカートだった」と回顧。加えて、「首輪を着けないと自分が吹き飛ばされる」という危険なもので、初めてゴースト相手に使った際には、プロトンビームが途中で折れてしまい、改良なしではとてもゴーストをやっつけることができないダメっぷりだったようだ。その後、コンパクト化に成功。背負えるものになったものの、それでも14kg程度あり、キャストたちは実際にこのヘビーなプロトンパックを身に着けてアクションシーンをこなしたという。歴女のパティを演じたレスリー・ジョーンズは「背中にずっしりくるのよ。撮影前よりも4サイズもダウンした」と過酷な撮影を振り返っている。

さらに、ゴーストは増え続け、プロトンパック以外にも高性能な武器が必要になっていく。ホルツマンは最後のボスとの戦いに備え、バスターズ一人一人に合わせた武器を開発。心霊学者・アビー(メリッサ・マッカーシー)が使うのは車を吹っ飛ばせるほど強力な"プロトン弾"、パティが使うのはゴーストを吸い込んで粉々にする"ゴースト・チッパー"、元物理学者・エリン(クリステン・ウィグ)が使うのは"プロトン・ショットガン"で、ホルツマンは2丁拳銃のような"プロトン・ガン"で幽霊を次々にやっつけていく。

メガホンを取ったポール・フェイグ監督が、これらの武器でこだわったのは、"手作り感"が感じられるデザイン。また、「映画を見た人が、自分にも知識があれば自分にも作れそうと思えるものにしたかった」とも語っているが、実際にファンの中にはプロトンパックやつなぎを自作する人も見られる。そのため、本作ではあえてプロトンパックが出来上がる過程を見せたそうで、それ自体が物語のサブプロットとなっている。