明治安田生活福祉研究所は8月8日、「結婚と出産」をテーマとする調査結果を発表した。調査は3月11日~16日、全国の20歳~49歳男女3,595人を対象にインターネットで行われた。

「子どもの教育のための貯蓄や資金準備をしているか」

子どもがいる20~40代の既婚者に「子どもの教育のための貯蓄や資金準備をしているか」尋ねたところ、70.2%が「準備している(していた)」と回答。世帯年収別では、400万円未満世帯が63.8%に対し、400~800万円未満世帯は77.9%、800万円以上世帯は79.4%となった。

準備額は、子ども1人あたり1カ月に「1万円~2万円未満」が32.3%と最も多く、次いで「5,000円~1万円未満」(17.6%)、「2万円~3万円未満」(13.8%)と続く。2万円未満の合計で56.5%と半数となっており、「2万円以上」は年収400万円未満世帯で19.5%、400~800 万円未満世帯で28.5%、800 万円以上世帯で53.0%と差が見られた。

「子ども1人につき1カ月あたりの教育資金の準備額」(世帯年収別)

「親から経済的な援助を受けている」は4割

また、「自分の親から経済的な援助を受けている」割合は38.6%。うち、「日常的に受けている」は9.9%、「節目やイベント時に」は21.1%、「家計の苦しい時などにときどき」が7.6%。「ほとんど受けていない」は53.4%となっている。

「自分の親からの経済的な援助を受けているか」

年代別ではおおむね若い世代、また年収が低い世帯ほど援助を受けていることもわかった。特に400万円未満世帯では「日常的に経済的援助を受けている」が15.8%と6世帯に1世帯となっている。

「自分の親からの経済的な援助を受けているか」(年代別)

「自分の親からの経済的な援助を受けているか」(世帯年収別)

夫の親と同居している世帯では、49.2%が自分の親から経済的な援助を受けており、同居していない場合の30.7%を18.5 ポイント上回っている。

「自分の親からの経済的な援助を受けているか」(親との同居の有無別)