農林水産省は8月2日、2015年度の食料自給率及び食料自給力指標を発表した。それによると、2015年度の食料自給率(カロリーベース)は39%となり、2010年度から6年連続の横ばいとなった。

昭和40年度以降の食料自給率の推移(出典:農林水産省Webサイト)

魚介類の生産、米の消費が減少

小麦やてん菜の国内生産は増加したものの、魚介類の国内生産及び自給率の高い米の消費が減少したため、前年度と同水準となった。政府は、食料自給率を2025年度までに45%に高める目標を設定して対策を進めているが、依然として大幅に下回っている。

一方、生産額ベースの食料自給率は前年度比2ポイント上昇の66%と、6年ぶりに前年度を上回った。これは、野菜や畜産物の国内生産額が増加したことによる。

国内生産のみでどれだけの食料を最大限生産できるかを試算した食料自給力指標は、全体として前年度から微減。米小麦大豆中心型(パターンA・B)では国民1人当たりに必要な熱量(1日2,146キロカロリー、推定値)を下回るものの、いも類中心型(パターンC・D)では必要量を上回った。