富士重工業は26日、スバル新型「インプレッサ」(国内仕様車)のプレビューイベントを都内で開催した。ワゴンタイプの「インプレッサ SPORT」、セダンタイプの「インプレッサ G4」のプロトタイプが会場に展示された。
今回公開されたプロトタイプ2台のボディサイズ(開発目標値)は、「インプレッサ SPORT」が全長4,460mm×全幅1,775mm×全高1,480mm、「インプレッサ G4」が全長4,625mm×全幅1,775mm×全高1,455mm。「インプレッサ SPORT」「インプレッサ G4」ともにホイールベース2,670mm、総排気量1,995cc、最高出力(ネット)113kW(154PS)/6,000rpmとされた。これらの数値は開発目標値のため、実際の仕様とは異なる場合があるとのこと。
プレビューイベントには富士重工業スバル国内営業本部マーケティング推進部部長の小笠原巧氏、同社スバル商品企画本部プロジェクトゼネラルマネージャーの阿部一博氏らが登壇。小笠原氏は第5世代となる新型「インプレッサ」について、「単なるフルモデルチェンジではなく、中期経営ビジョン『際立とう2020』で掲げた目標に向け、ステージアップを図るための最初のクルマと位置づけています」と紹介した。
新型「インプレッサ」では、初採用の次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」により、危険回避性能が向上するとともに、衝突エネルギー吸収量が現行車比1.4倍となるなど衝突安全性能も高めた。スバル初となる歩行者保護エアバッグと先進運転支援システム「アイサイト(ver.3)」を全車標準装備とすることで、乗員・乗客だけでなく、歩行者など周囲の人々も含めた安全性能も一層強化されている。
同車の開発を担当した阿部氏によれば、世界トップレベルの総合安全性能とともに「クラスを超えた感動質感」にもこだわり、乗る人すべてに「最高の"安心と愉しさ"」を提供できるクルマをめざしたという。内外装において、新デザインフィロソフィー「DYNAMIC × SOLID」の下、「クラスにとらわれない最大限の質感を融合させ、人々の心を惹き付け、使い込むほどに深い満足を得られるように仕上げました」と述べた。
阿部氏は新型「インプレッサ」の走りにも言及。新プラットフォームの採用により、ボディとサスペンションの剛性が大幅に向上したことで、「感動レベルの動的質感」がもたらされたという。「ときに優しく静かで安心した走り、ときに機敏で激しいアスリートのような走り……、誰がどこで乗っても、どんなときでも安心して愉しく、どこまでも走れる。そんな我々のめざす走りが、この新型インプレッサで実現しました」と語った。
プレビューイベントではその他、阿部氏をはじめ新型「インプレッサ」の開発に携ったスタッフによるトークセッションも行われた。新型「インプレッサ」国内仕様車は今秋の正式発表・発売を予定しており、7月26日のプレビューイベントと専用サイトの開設を皮切りにティザー活動も展開していく。8月からプロトタイプを使用した先行展示イベントを開催し、9月から先行予約を開始する計画とのことだった。