リブセンスは6月15日、「年収別離職理由ランキング」の結果を発表した。同調査は3月22日~23日、30~40代の会社員の男女184名を対象に、アンケートを実施している。

同調査のクチコミについては1月~4月、年収400万円以上の30~40代1,199名を対象に、同社サイト「転職会議」における「退職理由」カテゴリのクチコミから集計している。

「年収400万円以上~500万円未満」の層と「年収500万円以上」の層で分類して、離職理由を聞いた。「年収400万円以上~500万円未満」の層では、1位は「人間関係に関する不満」(52%)だった。次いで2位は「待遇(給与、福利厚生)への不満」(37%)、3位は「労働時間・労働環境への不満」(33%)となった。

一方、「年収500万円以上」の層では、「人間関係に関する不満」「待遇(給与、福利厚生)への不満」(ともに34%)が最多となった。以降「労働時間・労働環境への不満」「キャリア/スキルアップを図るため」「会社の経営方針・経営状況の変化」(ともに26%)、「自分に対する評価への不満」(19%)と続いた。

「年収別 離職理由」

どちらの層においても1位となった「人間関係に関する不満」についてクチコミの内容をみたところ、「年収400万円以上~500万円未満」の層では、「パワハラ・ノルマがきつい」(33%)が最多となった。以降「上司による評価への不満」(26%)、「上司に能力がないことへの不満」「上司が部下のフォロー/教育しないことへの不満」(ともに11%)と続いた。

「年収500万円以上」の層では、「パワハラ・ノルマがきつい」(32%)が1位に。次いで、「上司による評価への不満」(22%)、「上司が部下のフォロー/教育しないことへの不満」(14%)と続いた。

「人間関係」に関する口コミの具体的内容

「年収400万円以上~500万円未満」の層のクチコミをみると、「出世するかしないかは、上司との相性次第である。営業結果ではなく、飲み会大好きです! という社員が出世する傾向にある」(30代/派遣コーディネーター/女性)、「数字や成果を求められる仕事ではないので全て上司へのアピール次第で評価などが決まります。コツコツ仕事をしようとしてもそこを上司が見ていなければそれは評価されない無駄な仕事になります。上司に気に入られなければ何をしても評価につながりません」(40代/管理系事務職/男性)といった声が寄せられた。

「年収500万円」の層では、「評価がアピールのうまさだけで決まる傾向がある。アピールが下手だとなかなか良い評価を取ることができない。日頃から上司とコミュニケーションをとっておき自分がやっている業務の内容を理解しておいてもらわないと良い評価は勝ち取れない。逆に根回しをしっかりしておけば、成果がいまいちであっても良い評価がとれる」(30代/研究・開発/男性)、「基本的に業務はトップダウンで、会社が決めた戦略を遂行することに重きを置かれます。しかしながら一流企業というプライドはあるものの、戦略がお粗末なため、現場がいつも振り回されます」(30代/法人営業/男性)などのコメントがあった。