お金を貯めて痩せる手っ取り早い方法は?

Q.貯めながら痩せるにはどうしたらよいですか?

伊達さん「魚、野菜、果物は必ず『旬のもの』を選ぶことです。旬の食材は味よし・栄養よし・値段よしですから。旬の食材がわからないという人が増えていますが、旬のものはそのときに1番安いはず。スーパーでも目玉商品になっているものを買っていればまず間違いありません」

丸山さん「夏は旬のフルーツを食べる方がいいですね。お得用のアイスを買う分をフルーツに変えるだけ。そのまま細かく切って冷凍すれば自家製シャーベットになります。旬のものをうまく活用してほしいですね」

トークセッション後に提供された軽食。旬の野菜が盛りだくさんだ

Q.ズボラでもできる家計の改善方法を教えてください

丸山さん「レシートを見直すことです。レシートはお店の情報、何時何分にお店を訪れたか、商品名、金額などの情報がたくさん詰まっているので、自分の弱点を知ることができます。例えば時間を見ると、空腹を感じる時間帯に買い物をしている人が多いんです」

伊達さん「空腹時に買い物すると必要以上に買ってしまう。それがわかっていれば、その時間を避けるようにすることができますね」

丸山さん「また、割引商品をたくさん買っている方。本当に買おうと思っていたものが割引だったらいいですが、半額だから買う、というのは良くありません。節約を意識しすぎの人に多いのですが、定価だったら買わないものを買っては意味がないのです。また、割引商品は傷んでいたりするので、『早く食べなきゃという意識』が働いて食べてしまうんです」

伊達さん「栄養の視点からで言うと、割引商品は酸化していることが多いのでおすすめできません。特にスイーツはやめてほしい。ただでさえ良からぬ糖分や乳脂肪分が入ってるのに、酸化しているという最悪な状態で体内に入れてしまうと体脂肪になりやすいです」

Q.レシート見直しの具体的なやり方は?

丸山さん「レシートの項目を1つずつチェックして、○×△をつけてみましょう。○はいい買い物、△は必要だったけど買い方を失敗したもの、×は無駄だったもの。×がたくさんついたお店は、そのお店に行くことで無駄遣いをしているということですから、その店に行く回数を減らした方がいいでしょう」

イベント参加者にプレゼントされた丸山さんと伊達さんの共著『お金が貯まるダイエット ~特売ばかり買う人は、やせられない~』(マガジンハウス/2016年1月/1,100円+税)

モチベーションが持たない人が改善するべき点とは?

Q.ダイエットも節約も頑張っているけど、モチベーションが維持できません。どうしたらいいですか?

丸山さん「メリハリが大事だと思います。ケチと節約は違います。お金を使うときは使って、抑えるところはしっかり抑える。ギューギューにお財布のひもを固く締めているところに、『ちょっとくらい使ってもいいか』というのが1番危険です。せっかく積み重ねてもなし崩し的にすべてが面倒くさくなってしまうので、うまくコントロールするのがいいと思います」

伊達さん「節約もダイエットも『我慢しなくちゃいけない』という人が非常に多いですよね。でも自分に合わない方法をしているから、頑張ってるのに駄目というストレスを感じ、失敗するのです。より効果的にお金を使い、より効果的にエネルギーを摂取する方がいいですね」

丸山さん「成功体験を少しずつ積んでいくことも重要ですね。無理するとリバウンドしてしまうので、貯金もダイエットもうまく維持することが大事だと思います」

終わりに

丸山さんが「自称節約上手が陥りやすい買い物のムダ」でも述べているように、節約を頑張っていてもお金が貯まらない、という人には共通点がある。それは目の前の安さに気を取られすぎて、全体を見ると損をしていることに気づかないという点だ。

食費の節約とはただ出費を抑えるのではなく、栄養と価格のバランスが取れたおいしい旬の食材を上手に取り入れることが鍵になる。頑張っているはずなのにうまくいかない……と悩んでいる人は、毎日の食事で"旬"をいつもより意識してみてはどうだろうか。