トリップアドバイザーは6月3日、訪日意欲が高い国や旅行者から注目を集める県についてまとめた「インバウンドトレンド調査」の結果を発表した。

セッション数から見る、外国人からの関心が高まった都道府県トップ10

中国人の訪日旅行への関心度の高さが顕著に

同調査は、海外ユーザーによる日本のページへのアクセス状況を基に前年と比較したセッション数の増加率を算出し、訪日旅行関心度が高い国・地域を10位までランキング化したもの。

それによると、2015年3月~2016年2月にかけて、中国人ユーザーのセッション数は前年比130%も増加。同社は「日本に関心を持ち、訪日旅行を検討・計画している中国人の数が非常に多いことを示しており、2016年も中国が日本にさらなる観光ブームをもたらすことが予想されます」と分析している。

以下、シンガポールが同37%増、インドネシアが同30%増、台湾が同25%増と、アジアの国・地域が上位にランクイン。またカナダが同24%増、スペインが同21%増、イタリアが同19%増、イギリスが同16%増など、長距離旅行者の間でも日本への関心が高まっていることがわかった。

外国人旅行者の関心が高い都道府県を調べたところ、1位は石川県でセッション数は同59%増。以下、茨城県が同54%増、富山県が同47%増、鳥取県が同42%増、佐賀県が同41%増、岐阜県が同40%増と続いた。1位の石川県は、上位10県の中で「飲食施設」への評価が最も高かったほか、県内の文化的な観光施設に関心を持つ外国人旅行者が多かった。