西日本鉄道の「西鉄柳川駅周辺に於ける市民・事業者・行政・専門家による景観まちづくりの取り組み」が、平成28年度都市景観大賞「景観まちづくり活動・教育部門」の大賞(国土交通大臣賞)を受賞した。

橋上化された西鉄柳川駅の駅舎

都市景観大賞は、「良好な都市景観を生み出す優れた事例」を選定し、その実現に貢献した関係者を表彰するもの。西鉄柳川駅周辺地区では、水都・柳川の玄関口にふさわしい都市デザインの実現や市民と来訪者の交流空間の形成を目的に、西日本鉄道と自治体・地域団体が連携して活力再生に向けた活動を展開している。平屋建て駅舎の橋上化や自由通路の整備、バリアフリー化、駅舎の省エネ化などを実現した。

審査員はこれらの取組みについて、「駅を含む整備には鉄道会社をはじめ多くの主体が絡むため、そのマネジメントだけでも大変な困難を伴う。検討組織を作り上げた上で市民との協働をこれだけ充実させたことについて、関係者の皆さんに敬意を表したい」と講評。これまでまちづくりに関わっていなかった若手や子供たちにも参加の輪が広がり、地域を担う人材のネットワークが新たに形成されていることなどを高く評価した。