日経BPコンサルティングは4月21日、アジア12地域を対象とした、ブランド価値評価調査プロジェクト「ブランド・アジア2016」の結果を発表した。
日本はSNSにネガティブなイメージ?
同調査は、アジア12地域にて、個々のブランドが持つイメージを測定し、地域差の有無やイメージ傾向などを把握した上で、主要ブランドの総合力を横断的に算出し、評価したもの。調査期間は2015年12月~2016年1月、評価対象は各地域80~160ブランド(全地域共通のグローバル・ブランド80、地域固有のローカル・ブランド40~)。
グローバル・ブランドのブランド総合力平均ランキング1位は、前回と同じ「Google」(74.6点)が獲得。以下、2位「Apple」(71.3点)、3位「SAMSUNG」(65.1点)、4位「Nike」(64.6点)と「YouTube」(64.3点)の順となった。
スマートフォン関連のApple、SAMSUNG、Googleが前回同様、上位を占めた。一方、日系ブランドはトップ10入りしたのがSONY(8位)のみで、順位も前回(4位)より下がっている。
今回からグローバル・ブランドとなったFacebookはアジア全般で上位にランクインしたほか、多くの国でSNS関連ブランドが上位に入った。しかし、日本ではSNS関連ブランドは上位に入っておらず、SNSに対する国内外でのブランドイメージの違いが明らかになった。
日経BPコンサルティングは「日本では、新聞などのいわゆるオールドメディアの信頼値が比較的高く、ネットは相変わらず信頼がないという傾向が続いている。そういったことから、日本人はネットサービスに対してブランド的価値を認めていないのではないか」と推測。また、SNSの炎上などネガティブなイメージも評価が低い理由としている。