トヨタ新型「パッソ」発売! ダイハツが開発・生産を一貫して担当、画像42枚

トヨタ自動車は12日、「パッソ」をフルモデルチェンジし、全国のトヨタカローラ店を通じて発売すると発表した。新型「パッソ」はダイハツ工業が開発から生産まで一貫して担当し、経済性、使いやすいパッケージ、安心感のある走りを徹底的に追求した。

新型「パッソ」はプラットフォームを見直し、ダイハツが軽自動車開発で培った軽量高剛性ボディの考え方を取り入れるなど、大幅に改良することで基本性能を向上させた。アッパーボディのサイドアウターパネル全面に強度の高いハイテン材を使用する一方、フロントフェンダーなどを樹脂製とすることで、高剛性と軽量化を両立している。サスペンションにも最適なチューニングを施すとともに、フロントに大径シリンダー、大径ロッドを採用するなどして、フラットな乗り心地と安心感ある走りを実現した。

エンジンは1.0リットルの直列3気筒を搭載。吸気ポートのデュアルポート化やインジェクターのデュアル化によって燃焼効率を向上させ、ピストン形状の最適化などにより、圧縮比を12.5に高めた。トランスミッションはCVTを組み合わせる。2WD車はガソリンエンジン登録車で最も低燃費な28.0km/リットルを達成。4WD車も新たにアイドリングストップを採用するなどして24.4km/リットルを達成した。

エクステリアは、タイヤをボディの四隅に配置し、踏ん張っているかのような安定感を演出。ホイールベースを従来モデルより拡大したことで室内に余裕が生まれ、前後乗員間距離は従来モデルより75mm長く、クラストップの940mmとなった。シート骨格やパッド構造も見直し、シートバック形状を変更した新開発のシートも採用しており、ホールド性と快適な乗り心地を実現している。

新型「パッソ」はシンプルな「X」と個性的な「MODA」の2つのグレードを設定し、それぞれに2WD・4WDを用意した。「X」は安定感のある台形シルエットを強調したエクステリアと、ワイド感を強調した水平基調のインテリアを採用。「MODA」は抑揚のある立体感やサテンメッキのフロントグリルなど上質感を演出したエクステリアと、専用アクセントカラーによる個性的なインテリアを採用する。

装備面では、街乗りでの事故被害の軽減を主眼とした衝突回避支援システム「スマートアシスト II」を標準装備。衝突警報、衝突回避支援ブレーキ、誤発進抑制制御、車線逸脱警報、先行車発進お知らせの5つの機能でドライバーをアシストする。

性能が向上し、装備も追加されたが、価格は軽自動車を検討するユーザーにも魅力的な設定としている。最も低価格な「パッソ X 2WD」は115万200円、最も高価な「パッソ MODA Gパッケージ 4WD」でも183万600円(ともに税込)となっている。