JR東日本のリゾート列車「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」のデビューが7月16日に決まった。9月末まで土休日を中心に運転し、10月以降の運転については決まり次第発表となる。
「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」は特急形電車651系4両編成で運転。1・3・4号車が座席、2号車はカウンターを備えたラウンジ車となる。外観デザインは力強い印象の651系にやわらかさと女性らしさを取り入れ、伊豆ゆかりの「桜」「海風」「さざ波」をピンクゴールドのラインで描き、エレガントな大人のリゾートを表現した。
インテリアはモダンをベースに、伊豆の豊かな自然を感じさせる色合いやデザインに。1・4号車の座席は車窓に広がる伊豆の海と山をイメージした青と緑、3号車の座席は夕日をイメージしたオレンジとした。座席の種類も号車によって異なり、1号車は2名用のカウンター席と向かい合わせ席、3号車は海側に面したコンパートメント席、回転式リクライニングシートと固定式ボックスシートとなる。通路のカーペットは桜の花びらが川面を流れる様子をイメージしたデザイン、天井は朝日に照らされた竹林が織り成す影をイメージしたデザインとする。
車内では、フレンチレストラン「モルソー」のオーナーシェフ、秋元さくら氏が、「美しく・楽しく・親しみやすく」をモットーに監修した、伊豆の食材を使った四季折々のメニューを提供。専用のユニフォームを着用したアテンダントが乗務し、食事や飲み物の提供・販売を行うという。
「伊豆クレイル」は全車グリーン車指定席で、座席数は98席。乗車券・指定券に食事や飲み物などがセットになった「旅行商品」として販売する号車(1・3号車)、一般発売のきっぷのみで利用できる号車(4号車)に分けて発売される。座席のないラウンジ車(2号車)は席としては販売されない。運転は1日1往復で、小田原駅11時40分頃発・伊豆急下田駅14時6分頃着、伊豆急下田駅15時9分頃発・小田原駅17時12分頃着となる。途中停車駅は熱海駅・伊東駅・伊豆高原駅・伊豆熱川駅・伊豆稲取駅・河津駅。具体的な運転開始日や車内サービスなどの詳細は今後、順次発表される。