世のサラリーマンの多くが「仕事後の一杯は最高! 」と思っていることだろう。アルコールは仕事でのつらい出来事を忘れさせてくれるし、親しい知人や友人たちと過ごす時間を楽しくさせてくれる。ただ、値段もそれなりにするだけに、自らの財布と相談しながら飲まなければいけない。
もう少しアルコールの値段が安ければもっと気軽に居酒屋やバーなどに飲みに行けるのだが、そもそも日本のアルコール販売価格は各国と比較してどうなのだろうか。今回は日本在住の外国人20名に「日本のアルコール価格」について聞いてみたので、気になった意見を紹介しよう。
Q. 日本の酒の価格をどう思いますか? 母国での具体例とあわせて教えてください
■日本の方が高い
・「安い居酒屋に行くなら日本の方が安いですが、トータルで言えばイタリアの方が安いです」(イタリア/30代前半/男性)
・「高い。中国の2~3倍くらい」(中国/20代中盤/男性)
・「高いと思います。台湾のビールは大体100円ぐらいです」(台湾/40代後半/女性)
・「高いかな? フィリピンの『サン・ミゲル』はおいしくてお手軽な値段です。ただ、フィリピンは種類が少なすぎ」(フィリピン/30代中盤/女性)
・「母国で販売されているビールの2~3倍高いです。全体的に物価が高いですから、お酒の価格も例外ではありません」(ウクライナ/20代中盤/女性)
■日本の方が安い
・「日本は安いです。日本には100円の缶ビールもありますが、シンガポールでは安くても500円くらいです」(シンガポール/20代後半/男性)
・「母国と比べると安いです。特にワインとウイスキーは母国の方が高いです」(トルコ/40代前半/男性)
・「日本は安いし、種類も多い。母国はあまり飲む文化がないので、高くて少ない」(マレーシア/30代中盤/女性)
・「他のお酒はあまり変わりませんが、輸入品のお酒は日本のほうが安いです。韓国はお酒の関税が高いんです。例えば、韓国では『シーバスリーガル』の1リットルはスーパーで7,000円ぐらいになります」(韓国/30代前半/女性)
・「日本の酒の価格は安いです。母国の値段のおよそ半分くらいです。ビールだけがとても高いです」(ポーランド/30代前半/女性)
・「お酒の価格は高くないと思います。輸入品も含め。母国では昔輸入品はかなりの高額でしたが、最近は低額で手に入るようになっています」(ブラジル/40代前半/女性)
・「結構安い。カナダに住んでいた頃は、よく日本のビールを飲んでいました。それに日本は飲み放題のメニューがある所が多いから、やっぱりカナダより安いと思います」(カナダ/30代前半/女性)
・「安い方だと思います。オーストラリアの場合、アルコールの度数で税率が変わります。税金の影響で高価になる場合もあります」(オーストラリア/30代後半/男性)
■適正価格ではないか
・「ちょうど良いです。ベトナムのビール一本は120円ぐらいです。日本ともほぼ変わらないです」(ベトナム/30代前半/女性)
・「安くもなく高くもないと思います。香港で日本のビールなどを買うと高いけど、他のブランドなら安いです」(香港/20代後半/女性)
・「今はロシア通貨がだいぶ下落したので、日本のお酒は高く感じられていますが、前はそうでもなかった。例えば、ロシア国産ビールは1本 150~200円だったのでそんなに変わりは無いと思います」(ロシア/20代後半/男性)
■総評
「日本の方が母国よりもアルコールが安い」と回答した人が、「母国よりも高い」と回答した人をわずかながら上回るという結果になった。やはり各国でアルコール事情が異なるようで、「ワインとウイスキーは高いトルコ」「アルコールの関税が高い韓国」「飲酒文化の関係で、総じてアルコールが高いマレーシア」など、比較してみるとさまざまな違いが見えて興味深い。
今回の結果で、日本では比較的安価でお酒が飲めることがわかったわけだが、飲みすぎは厳禁。また、飲酒が原因で周囲に迷惑をかけることもNGだ。これから花見や歓送迎会の時期となるが、くれぐれも節度ある飲酒を心掛けてほしい。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2016年2月15日~2016年3月15日
調査対象: 日本在住の外国人
調査数: 20名
調査方法: インターネット応募式アンケート