歌舞伎俳優の片岡愛之助(44)と女優の藤原紀香(44)が31日、東京・帝国ホテル「富士の間」で結婚発表記者会見を行った。

結婚会見を行った片岡愛之助(左)と藤原紀香

ムービー30台、スチール40台、約200人の報道陣が会場に詰めかける中、愛之助は紋付きはかま姿で、藤原は着物姿で金びょうぶの前で、「最高に幸せ」「幸せです」と満面の笑み。愛之助は登壇、降壇時に藤原の手を取るなど夫としての優しい一面を、藤原は「最大優先順位は彼の健康面のサポート。彼が情熱を注ぎ続ける歌舞伎界の仕事のサポート」と語るなど梨園の妻としての覚悟をうかがわせた。披露宴は予定しているが、愛之助のスケジュールを見ながら「どこかの月末に」「できれば今年中には挙げたい」という。

2人の出会いは5年前、藤原の主演舞台『マルグリット』を愛之助が観劇したことがきっかけだった。その後、ボランティア活動を共にし、「2~3年後」に再会。それから食事をする仲になり、役者仲間として親交が深まった。同じ関西出身ということもあり、愛之助にとっては「家族みたいな感じ。すごくリラックスできてお付き合いできる人」、藤原にとっては「穏やかな内面を持ちあわせていながらとても男性として頼れる人」。急接近したきっかけを聞かれ、愛之助は「マスコミの皆さんのおかげ」と照れ笑いを浮かべる。

「結婚する意識はなかった」と言う愛之助。「別れて会えなくなるんだったら友だちの方がいい」と考えていたが、昨年5月の交際報道で所属事務所から「お付き合いしていなければ会うのをやめてくれ」と言われ、しばらく距離を置いた時に「心にポカッと穴が空いた」。必要としている存在だったことに気づき、昨年夏ごろに「よし」と心に決めて交際を申し込んだ。

一方の藤原は、役者仲間として尊敬しながら刺激を受け、「友情、尊敬の思いが愛情」に変化。「いつの間にか彼に惹かれていました」と当時の心境を振り返り、「同じ世界の人同士はなかなかうまくいかないのかな」という不安から「ダメダメ。友だち友だち」と自らに言い聞かせていたが、会えなくなる時間が愛之助と同じように「心に穴が空いた」状態に。愛之助から思いを告げられ、「同じ気持ちやったんや……」と幸せな気持ちに浸ったという。

愛之助いわく、プロポーズの言葉は今のところなく、「結婚しようかみたいな話にいつの間にかなっていた」「新婚旅行でロマンチックな感じでしてみたい」。その言葉を聞いた藤原は「いつかな、いつかなと思っている間に時が進んでいた」と恥ずかしそうに打ち明け、「昨日の夜かな」と期待していたが「やっぱりなかった」。サプライズ好きという愛之助は「特別な時に残しておきたい」と語り、藤原の控えめなアピールに応えていた。