日産自動車は24日、米国で開催中のニューヨーク国際オートショー(一般公開は3月25日から4月3日まで)にて、「GT-R」2017年モデルを初公開したと発表した。2007年の発売以来、最大規模となるエクステリア・インテリアのデザイン変更に加え、新技術の採用でさらなるドライビングパフォーマンスの向上を実現している。
同車のエクステリアは、フロントからリヤに至るまで大幅なデザインの変更を実施している。フロントに日産ブランドのデザインシグネチャーであるVモーションを採用したほか、サイドは空気流改善のためにサイドシル前部を張り出させ、リヤはトレードマークであるリング型テールランプを引き続き採用しつつ、新形状サイドアウトレットなど空気流を改善するデザインを採用した。これらのエクステリアの変更により、「GT-R」をよりスポーティでシャープに見せるだけでなく、空気抵抗、ダウンフォース、冷却性能という3つの性能を高次元でバランスさせている。
インテリアは、インストルメントパネルに職人による精巧なステッチを施した高品質レザーを使用。コックピットに安定感を演出する水平方向の流れを採用しつつ、メーターからセンターコンソールまで、ドライバーを包み込むようにレイアウトすることで、ドライバーオリエンテッドな空間を演出した。
ナビディスプレイは7インチから8インチに拡大し、カーボン製センターコンソール上にITコマンダーを配置することで、前方へ身を乗り出すことなくモニター操作を行うことが可能に。パドルシフトはステアリングホイール固定タイプに変更され、ドライバーが手を離すことなくシフトチェンジできる操舵角領域がより広くなった。
3.8リッター24バルブV6ツインターボエンジンは現行モデルよりパワーアップし、気筒別点火時期制御も採用。最大出力565hp/6800rpm、最大トルク467lb-ftを発揮する。円滑なシフトチェンジと変速時のノイズ低減を実現する改良型6速デュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせで、中速~高速域(3200rpm以上)においてスムーズな加速を実現した。
ボディ剛性の向上によってコーナリング性能も進化しており、しなやかで正確に動くサスペンションが新デザインの20インチ「Y字スポーク」アルミ鍛造ホイールを装着したタイヤの接地性を上げ、高速走行時の安定性を向上させている。日産「GT-R」2017年モデルの米国における販売から今夏から開始される予定とのこと。