嘘のような落ち方

たった3分でしつこい茶渋汚れを落とし、コードレスで収納場所も取らない「サーモス マイボトル洗浄器」。こう書くとかなり便利な道具のようだが、肝心なのは洗浄能力だ。本当にこれだけで汚れが落ちるのか。3分後に洗浄器を取り外し、ボトルの中の水を捨ててよく水洗いする。

中を覗いてみると、そこにはピカピカに輝く銀色のステンレスが! しみついた汚れで内側が全体的に茶色くなっていたのが嘘のようだ。水と漂白剤を入れて洗浄器を突っ込み3分待つだけでこのできばえ。タンブラーの使用頻度が高く忙しい人には十分に勧められる性能と言えるのではないだろうか。

ピッカピカになっている

こちらが冒頭でも紹介した洗浄前の様子

ちなみに、汚れ具合によっては汚れが残る場合もある。その場合はスポンジで軽くこすると効果的とのことだ。どちらにしろ、ブラシでゴシゴシ磨いたりする必要がないのは嬉しい。

果たしてお得なのか?

なぜほとんどこすらないのに汚れが落ちるのか。同商品は、ボトル内部の金属部分に電流を流すことで、ボトルと汚れとの間で化学反応を起こしている。この反応によって、汚れを表面から溶かしていくのではなく、ボトルから汚れを"剥がす"というアプローチを行っているのだ。

今回使用した製品は2015年8月に発売された「サーモス マイボトル洗浄器(APA-800)」(3,000円)だが、3月1日には対応するステンレスボトルの容量が最大0.8Lから1.5Lまで引き上げられた新モデル「サーモス マイボトル洗浄器(APA-1500)」も発売された。既に「サーモス マイボトル洗浄器(APA-800)」を持っている場合も、別売りの電極棒セット(400円)を購入すれば1,500mlボトルまでが洗浄可能となる。

また、500mlボトルを約16回洗浄できる量の専用漂白剤も、600円で別売りとなっている。一般的な掃除グッズの市価を考えると割高にはなるが、作業にかかる時間や手間を考えれば、頻繁にタンブラーを利用する人なら十分に検討する余地がありそうだ。

注意しておきたい点もいくつかある。内面にフッ素やセラミックのコーティングが施されているものや、樹脂製のものには使用できない。また、容量800ml(APA-1500の場合は1,500ml)以下・口径7cm以下で口元が金属でできているボトルであれば洗浄可能だが、サーモス製品以外のボトルでは効果が保証されていないので、他社製のボトルを洗浄したい人は自己責任で。忙しいビジネスパーソンや育児世代の、時短家事の選択肢のひとつとして検討したい。

※価格は全て税別