関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『お義父さんと呼ばせて』(毎週火曜22:00~22:54)に出演している俳優・山崎育三郎がこのほど、東京・台場のフジテレビで取材に応じ、主演を務める渡部篤郎への感謝を語った。

『お義父さんと呼ばせて』砂清水誠役の山崎育三郎

娘・花澤美蘭(蓮佛美沙子)が、同い年の大道寺保(遠藤憲一)と結婚しようとするのが許せない紀一郎(渡部)に巻き起こる騒動を、林宏司のオリジナル脚本でコミカルに描く同ドラマ。この中で、大道寺への恋の刺客として、美蘭に告白し続けるハイテンションな紀一郎の部下・砂清水誠を演じているのが山崎だ。

山崎は当初、オリジナル作品の上、監督から「ミュージカル界のプリンスのイメージで、キラキラでお願いします」とオーダーされ、「全く意味が分からず、どうしたら良いんだというところから入りました」と告白。そこから、渡部にも意見をもらいながら、「美蘭ちゃんへの気持ちは100%なんだけど、自分のことも大好きで、オシャレやファッションを気にして、常に自分がどう見られているのか常に意識しているような男」とイメージを作り上げていき、今回のキャラクターは「みんなで作ってきた感じですね」と語る。

渡部はこのキャラクターを楽しんでおり、「砂ちゃんいいねぇ! 今日もイケてるよ!」と盛り上げてくれたり、「もう1個こういうの入れたら?」「(砂清水がよく発する)『アイアイサー!』の言い方、ちょっとテンション上げて言ってみて?」とアドバイスもくれたりするといい、山崎は「現場で裸になれる空気を作ってもらっている」と説明。「渡部さんがいたから、本当に助けてもらいました。大きな出会いでした」と感謝を述べた。

一方、砂清水と恋のライバルを演じる遠藤憲一は、普段も役柄の保と同じように「あ、山崎くーん。ミュージカルやってたんだって? 歌うまいんだって? ちょっと何か歌ってよー」とフランクに接してくれるそうで、リラックスして撮影に臨めるという。言い合いのシーンでアドリブを投げても「ちゃんと受け止めて、ちゃんと的確に返してくださるので、すごく安心感があります」と、もう1人の主演である遠藤も、現場の空気作りに大きな役割を果たしていることを話した。

そうして作り上げられた"砂清水誠"というキャラクターは、反響が大きいそうで、「この間も女子高生に囲まれて『うわ砂清水だー! ウケるんだけどー!』言われました(笑)」と街で人気者に。これまでのミュージカルや、昨年の『下町ロケット』(TBS系)で演じたキャラクターとは真逆のコミカルな役柄は、今回がほぼ初挑戦だといい、「新しい自分に出会ったという感覚があります」と、役者として新たな引き出しを見つけたことに、手応えを感じているようだ。

しかし、次回15日の放送でドラマは最終回。「砂清水とお別れというのは、すごいあっという間で寂しい」と名残惜しみながら、「今までにない"初めてブレる砂清水"が最後の最後に見られると思うので、そこが自分自身の最後の見どころかなと思います」とメッセージを寄せた。