NHK連続テレビ小説『あさが来た』が5日、NHK大阪放送局でクランクアップを迎え、ヒロイン・あさ役の波瑠、あさの夫・新次郎役の玉木宏らキャスト陣が会見に臨んだ。

NHK連続テレビ小説『あさが来た』の収録を終了したヒロイン役の波瑠

昨年5月に始まり、10カ月におよんだ収録の最後のシーンでは、涙が止まらなかったという波瑠。「終わったという実感がまだない。でもこみ上げるものがありました」と目をうるませながらあいさつに立ち、「無事に今日という日を迎えられたことがうれしいです」と笑顔を見せた。また、ヒロインとしてハードな収録をこなした日々について、「毎日、闘いでした」とポツリ。「こんなにたくさんのセリフと格闘したことは今までなかった。すごく鍛えられた現場だったと思います」と振り返った。一方、玉木も「ここ(クランクアップ)に来ることは当たり前だと思っていましたが、いざゴールするとそう思えない」と共演者やスタッフとの別れを惜しみ、感慨深げに涙をにじませていた。

会見には、あさの姉・はつ役の宮崎あおい、はつの夫・惣兵衛役の柄本佑、加野屋の大番頭・雁介役の山内圭哉、中番頭から加野銀行の役員秘書となった亀助役の三宅弘城ら10名のキャストが出席。宮崎は「祖父母が喜んでくれたのがうれしかったです(笑)」と家族も作品のファンであることを明かして笑わせ、柄本は「最初はおてんば娘のようだった波瑠さんが、すごく貫禄のある女性になっていたのには驚いた」とヒロインの成長ぶりを語った。

『あさが来た』は4月2日(土)で最終回を迎えるが、4月23日(土)にはNHK BSプレミアムで三宅が主演を務めるスピンオフドラマが放送される。会見では、そんな三宅が玉木から「クランクインの日、新次郎とぶつかった亀助が尻餅をつくシーンでオナラをされたわけですよ(笑)」と赤面ハプニングを暴露される一幕も。三宅は「あれで笑っていただいたおかげで、僕もホッとして楽にお芝居ができるようになった。あれがあったからこその主役なのかなっていう…」とオナラ効果を強調。山内が「こいてみるもんですねぇ」と感心してみせ、波瑠らを大笑いさせるなど、涙と笑いで10カ月間の収録を締め括った。