東京シャツは2月25日、学生の面接スタイルに関する意識調査の結果を発表した。調査は2月2日~4日、全国の新卒面接経験のある会社員/会社経営者・役員の男女400名を対象に行われた。

「新卒採用の選考において、学生の服装・身だしなみを重視しているかお答えください」

新卒採用の選考において、学生の服装・身だしなみを注意しているか聞いたところ「重視している」「どちらかといえば重視している」を合わせると男性は89.0%、女性では93.0%の方が重視していると答えた。

チェックするアイテムを聞くと、男性面接官・女性面接官ともに上位に大きな差はなく全体では1位「スーツ」77.2%、2位「シャツ」72.3%、3位「靴」67.0%。一方男女で差がついた項目は「靴下」「カバン」で、女性面接官が多く回答する結果となった。

「新卒採用の選考においての学生の服装・身だしなみで、あなたがチェックするアイテムをお答えください」

新卒採用の選考における学生の服装・身だしなみで、具体的にどのような視点でチェックしているかについては以下のような回答が寄せられた。

スーツ

・「スタイルに合っているかどうか」(サービス業/男性/37歳/兵庫県) ・「華美でなく、本人と場所に合っているかどうか」(製造業/男性/56歳/東京都)
・「着衣に乱れがないか。季節に合っているか」(卸売・小売業・メーカー/女性/47歳/北海道)
・「色、カタチ(サイズ感)、フケ・ホコリ・ヨレ・汚れがないか」(製造業/女性/41歳/兵庫県)

シャツ

・「白か華美でない、場所をわきまえたシャツ」(製造業/男性/56歳/東京都)
・「襟元、袖元がしわくちゃじゃないか、よごれていないか」(金融・保険業/女性/56歳/静岡県)
・「アイロン、清潔感」(医療・福祉/女性/29歳/三重県)
・「シワがどうか。手入れされているか気を使っているか」(建設業/女性/52歳/福井県)

ネクタイ

・「ネクタイの先がベルトより下に来ていないか」(教育・学習支援/男性/44歳/東京都)
・「センスがありつつその場にふさわしいものをしているか」(卸売・小売業・メーカー/男性/35歳/北海道)
・「結び方がきちんとできているのか」(医療・福祉/男性/56歳/福岡県)
・「派手過ぎていないか」(金融・保険業/女性/36歳/山口県)

・「汚れがないか、ヒールが破れていないか、スニーカーではないか」(教育・学習支援/女性/39歳/大阪府)
・「ぴかぴかに磨かれているか。かかとを踏んでいないか」(教育・学習支援/男性/44歳/東京都)
・「汚れたりキズがあったりしないか」(サービス業/女性/44歳/新潟県)

カバン・腕時計

・「ビジネスシーンにふさわしいか、A4サイズの書類が折れることなく収まるか、ヨレ・汚れがないか」(製造業/女性/41歳/兵庫県)
・「大事に扱われているか」(卸売・小売業・メーカー/女性/35歳/長崎県)
・「派手でない、高級なものでない。年相応のもの」(ITサービス/男性/60歳/阪府)
・「トータルでの相性」(サービス業/男性/37歳/兵庫県)

多くの学生が同じようなスタイルで就職活動に臨んでいることについて、どのように感じるか聞くと、「スーツ着用は必須だが、スーツ・シャツ・ネクタイなどの色柄は自由でよいと思う」が35.5%で最多となった。

新卒採用の面接時、シャツの色柄についての許容範囲は男子学生の場合、全体では1位「白無地」80.8%が、2位の「淡いブルー無地」50.3%に30.5ポイント差をつける結果に。また、女子学生でも1位は「白無地」77.5%で、TOP3には柄物のシャツは入らなかった。男女ともに、柄があるものより、色味のついている無地のワイシャツが良い印象を与えるようだ。

「新卒採用の面接においての学生のシャツの色柄について、許容範囲だと思うものを選択してください」

男子学生のネクタイの着用してもよいと思う色は、「紺」「青」「水色」がTOP3になり、寒色が上位を占めた。また、柄は1位「ストライプ」で58.5%、次いで僅差で「単色無地」58.3%という結果となった。面接では寒色のストライプが好印象を与えるようだ。

「新卒採用の面接で着用してもよいと思うネクタイの色・柄をお答えください」