ビザ・ワールドワイドは、インバウンド消費の拡大のための施策として、旧正月の時期にあわせ、訪日旅行客に人気の高い表参道、京都、札幌という3つのエリア・都市でインバウンド施策を展開する。各エリア・都市で開催するキャンペーンでは、カード(クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードなど)が利用できることを示すアクセプタンスマークの掲出、地域特性を活かしたサービスや賞品をキャンペーンに加えることで、観光客による更なる消費の増加と地域の活性化への貢献を目指す。また、今年度は、英語、中国簡体字、中国繁体字、韓国語、タイ語の5カ国語で各キャンペーンの外国人向け告知を行なうとしている。

表参道と札幌でのキャンペーン実施は、今年度で4回目

表参道と札幌でのキャンペーン実施は、今年度で4回目。東京都の表参道では、"Tokyo Shopping Week 2016"を2016年1月18日~2月21日までを開催、スクラッチキャンペーンや今回初めて日本の伝統文化である着物を身にまとった「街頭コンシェルジュ」が英語または中国語で表参道を案内するといった、"日本ならでは"のおもてなしを行う。

札幌では、世界中から多くの観光客が来場する「さっぽろ雪まつり」が開催される2016年2月5日から2月11日まで、雪まつり会場においてキャンペーンを実施し、今回初めて、自国まで持ち帰ることができる北海道産天然雪のハンドメイド雪だるまをキャンペーン賞品として取り入れ、地域のおもてなしを演出。

京都では初めてキャンペーン

表参道、札幌に加えて、京都では昨年12月1日に京都市と締結した「地域活性化包括連携協定」のもと、初めてキャンペーンを実施。京都では、地域活性化包括連携協定を通じて開発した京都オリジナルのアクセプタンスマークを免税店やレストランなどのカード加盟店に配布するとともに、外国人観光客向けの消費喚起キャンペーンとして、"KYOTO x Visa Campaign"を2016年2月1日から2月29日まで開催する。

京都オリジナルのアクセプタンスマーク

同じ期間中に実施される、京都の美味しい物を特別な価格で楽しむことができる"京都レストランウィンタースペシャル"とも連携し、「キャンペーン賞品として京都の伝統産業品を取り入れることで地域産業の活性化にも貢献したいと考えている」(ビザ・ワールドワイド)。

英語、中国簡体字、中国繁体字、韓国語に加えタイ語でもキャンペーン情報発信

またこれらのキャンペーンを含めたインバウンドに関する情報を適切に消費者に届けるためにVisaでは、英語、中国簡体字、中国繁体字、韓国語に加えて本年よりタイ語の計5言語でキャンペーン情報を発信している。

海外旅行の動向と旅行行動をグローバルに調査した「Visa Global Travel Intentions Study 2015(2015年Visa世界旅行意識調査) 」(※2015年1月~2月実施のVisa Global Travel Intentions Study 2015より引用)では、今後1年以内に日本を訪れたいと回答した外国人観光客を国別に見ると、台湾、タイ、香港、中国、韓国の5カ国が全体の約7割を占める(図1参照)。

【図1:訪日観光に関心が高い国】

また、カード受入の頻度・場所と消費意向を聞いたところ、台湾と中国からの旅行者では約5割近くの人がカードによる支払いがもっと利用できれば消費額は増えると回答し、韓国、香港からの旅行者でも約3割程度の人が同様の回答をしている(図2参照)。このことから、「インバウンド消費の拡大には、香港、台湾、中国、韓国、タイからの旅行者への情報発信を現地の言葉で適切に行なうことが重要と考えている」(ビザ・ワールドワイド)。

【図2:カードが広く使用出来た際の潜在的効果】

日本政府観光局(JNTO)が2016年1月19日に発表した、2015年1月から12月までの訪日外客数累計は 1,973万7千人となり、政府が2020年までの目標に掲げた訪日外国人2,000万人が目前に迫っている。このような状況の中、Visaはカード決済環境を明示する「アクセプタンスマーク」の店頭掲示の推進を行うことで、より安心して買い物を楽しんでもらえる環境整備すると共に、「地域に根ざしたおもてなしを提供することにより、地域経済の振興への貢献を目指していく」(同)としている。