日本でも手軽に飲めるようになったタピオカティー。あの独特もちもち食感"タピオカパール"はどのようにして生成されているのか? 29日にドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」で放送される『タピオカティー』(1月29日20時30分~21時/2月6日5時30分~6時/2月13日5時~5時30分)で、その工程が解説される。

『舞台裏のスーパーテクノロジー』の第20回「タピオカティー」

あらゆるものが機械化され、作り方や仕組みが分からないものが数多く存在する現代。ディスカバリーチャンネルの番組『舞台裏のスーパーテクノロジー』は、巨大ロボットが働く工場や謎の施設に潜入する人気シリーズで、11回目となる新シリーズの第20回でタピオカティーにスポットを当てる。

タピオカと紅茶を合わせて30年ほど前に誕生したタピオカティー。すべてのはじまりは、台湾・台中市にある春水堂人文茶館。ここで1987年、アイスミルクティーにタピオカを入れたところ、好評だったことからメニューとして取り入れるようになったという。歯ごたえのあるタピオカと甘い紅茶の相性は良く、徐々に種類も抱負に。それらに共通しているのが茶葉だ。

台湾の山岳地帯には広大な茶園がある。涼しい気候と豊かな土壌が茶の栽培に適していて、葉を傷めないよう手作業で収穫した後は工場へ持ち込まれる。摘みたての茶葉は水分を多く含んでいることから2時間ほど天日干しし、20時間ほど室内で乾燥させる。さらに回転式の機械を使って茶葉をすりつぶし、3時間ほど寝かせて酸化を促進。最後は100度で熱して酸素の活性を止めると、紅茶が完成する。

一方のタピオカは、キャッサバの根茎が原料。皮を取り除いた状態で台中市の工場へ送り込まれる。そこで粉末状にした後、粉をかくはんして球状に丸める。こうして出来た大量の"球"は次々にふるいにかけられ、ふぞろいの粒を除去。こうして均一なタピオカパールが袋詰めされ、世界各地に送られている。

同回では「ニッケルが5セント硬貨になるまで」のほか、水位を調節する水門の秘密にも迫る。

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