JR北海道・JR東日本、日本レストランエンタプライズの3社は27日、函館市内で共同記者会見を開き、北海道新幹線「グランクラス」のサービス内容を発表した。
「グランクラス」は東北新幹線E5系において、国内新幹線初のファーストクラスとして登場。北陸新幹線E7系・W7系にも採用されており、北海道新幹線H5系もE5系と同じく10両編成の10号車(定員18名)が最上級席の「グランクラス」となる。
3社は会見の中で、東北新幹線や北陸新幹線でのサービスを踏襲しつつ、「東北・北海道新幹線の沿線をイメージしたオリジナルなサービス」を提供すると発表。軽食サービスは東北・北海道新幹線の沿線地域をイメージした食材と料理で構成し、季節感を加味した和軽食と洋軽食を用意する。
ドリンクサービスでも、北海道の地酒や青森県産リンゴで作ったシードルなど、沿線ゆかりの品を提供する。開業から4週間限定で、北海道限定販売のビール「サッポロクラシック」も提供されるという。
北海道産の素材を使用したおつまみ(おかき)や茶菓子(パウンドケーキ)も用意。ブランケットやスリッパ、アイマスクなどのアメニティと新聞・雑誌も備え、要望に応じて提供する。東北・北陸新幹線と同じく専任アテンダントが乗務し、アテンダントコールに応じて個別に対応する体制を取る。
JR東日本の担当者は、北海道新幹線の「グランクラス」の乗車率について具体的な数値目標は定めていないとしつつも、東北・北陸新幹線の乗車率が約6割であることから、「そのくらい(の数値)をめざしたい」と話していた。