CCCは6日、「18歳/19歳/20歳への意識調査」の結果を発表した。調査期間は2015年12月11日~16日、対象は全国の18~20歳の男女601名。
悩み1位は「将来」について
「今、最も悩んでいること」を聞いたところ、全体1位は「今後の未来」(30.4%)、2位は「お金」(14.5%)、3位は「勉強」(13.1%)となった。
年齢別に見ると、18歳では1位「今後の未来」(29.5%)、2位「勉強」(17.5%)、3位「お金」(13.0%)。19歳では1位「今後の未来」(27.0%)、2位「お金」(17.0%)、3位「勉強」(14.0%)。20歳では1位「今後の未来」(34.8%)、2位「仕事・就職」(15.4%)、3位「お金」(13.4%)だった。
18歳選挙権をどう思う?
公職選挙法等の一部改正に伴い、今年から選挙権が18歳に引き下げとなる。「『18歳以上』から選挙権が与えられることに賛成であるかどうか」を聞いたところ、全体では「賛成」が46.8%、「反対」が20.3%、「どちらでもない」が32.9%となった。年齢別に見てみると、「賛成」と回答をした割合は、18歳は58.0%、19歳は44.5%、20歳は37.8%となり、年齢が下がるほどに賛成への意向が高いことがわかった。
「賛成理由」としては、「18歳なら、日本のことについても考える能力があると思うから」(18歳/女性/東京都)、「高校生のうちから政治について考えられる機会があることは良いことだと思うから」(18歳/女性/東京都)、「少子高齢化の昨今の日本では若年層の人口が少ないので、選挙権の年齢を引き下げることは若年層の有権者の数を増やし、若年層の意見を政治に伝えるのに有効だと思うから」(20歳/男性/群馬県)、「国は歴史の積み重ね。若者の方がこれからのカオスな時代を担う年数が長いため、若者の声と力を反映させるのは当たり前」(19歳/女性/神奈川県)などの声があがった。
「反対理由」では、「18歳はまだ子供だから」(20歳/男性/北海道)、「年をとってもよくわからないのに、18歳の子たちがどのくらいまで理解できるのかと思う」(18歳/男性/山口県)、「周囲から受ける影響が強く、あまり若い世代の意見を取り入れられると思わないから」(19歳/男性/長野県)、「自分が18のときはまだまだ世間に疎かったため、選挙権が18歳以上というのは不安だから」(20歳/男性/兵庫県)などが寄せられた。
「分からない」とした人からは、「メリットもあるが、デメリットもあると思うから」(19歳/女性/熊本県)、「幅広い世代の意見を聞けるようになった点は良い思う。しかし民衆の政治への無関心が広がる中で選挙権が与えられる年齢を下げたところで投票率や選挙の質といったものの向上はあまり期待できない」(19歳/女性/滋賀県)、「人によって、政治への関心は様々であり、年齢はあまり関係ないと思うから」(18歳/男性/東京都)などの声が集まった。
「投票に行かない」は1割
「今年の7月に予定されている国政選挙の投票に行くかどうか」を尋ねたところ、全体では45.8%が「行く予定」、10.8%が「行かない予定」、15.8%が「分からない」、また27.6%が「その他・答えたくない」と回答した。年齢別に見てみると、18歳では50.0%、19歳では48.0%、20歳では39.3%が「投票へ行く予定」と回答した。
「投票へ行く予定」とした理由では「国民の一人として、政策に関われる機会だから」(20歳/女性/沖縄県)、「今後の自分の暮らしに間接的に関係があると思うので、参政の権利があるのなら行くべきだと思ったから」(18歳/男性/山口県)、「選挙は一国民の義務でもあり将来のことを考え自分で1票投じることはすごく大切なことだと思うから」(19歳/男性/東京都)、「行かないで思い通りにならなかったとき、不平不満を言うのはかっこわるいからそうなるくらいなら行きたい」(19歳/女性/青森県)などがあがった。
「行かない」という人からは、「自分の1票を入れても入れなくても結果は変わらないから」(18歳/男性/山形県)、「住民票を移しておらず、地元に帰る暇もないため」(18歳/女性/三重県)という意見が寄せられた。
「わからない」という理由では、「政治のことがいまだによく分からないから自分の1票で決まってしまうのが怖い」(19歳/女性/福岡県)、「今は投票しようと思っているが、その投票時期までにその選挙への投票する価値観が変化するかもしれないから」(19歳/男性/広島県)、「ちゃんと政治について知っておきたいし、無責任に投票できないと思うから」(18歳/女性/愛媛県)などがあがった。