日本の家電量販店は外国人の目にどう映る?

2015年の流行語大賞に選ばれた「爆買い」は、外国人旅行者が日本で大量に買い物をすることを指す言葉。その対象のひとつが家電製品である。英語に対応できるスタッフをそろえるなど、今日では外国人旅行者を意識した家電量販店も多い。実際、日本の家電量販店は海外とどう違うのだろうか。そこで今回、日本に住む外国人20人に母国との違いを聞いてみた。

大きくて種類が豊富

・「商品の数が多いです」(韓国/48歳/男性)

・「種類が多くて値段も安いです」(インドネシア/37歳/男性)

・「種類が豊富で安い」(トルコ/39歳/男性)

・「シリアの家電量販店でも日本の製品が多く売られています。自分の予算に合わせて必要なものが買えるので、とても便利だと思います」(シリア/35歳/男性)

・「興味があります。タイにはない商品が多いので、見るのが好きです」(タイ/30歳/女性)

・「品質がいいものがそろっているので、生活上便利です」(ベトナム/31歳/女性)

・「ミャンマーと比べられないぐらい大きくて、商品がたくさんあると思います」(ミャンマー/32歳/女性)

・「非常に充実していると思います。大型スーパーみたいです」(ブラジル/30歳/女性)

・「フランスより日本の方が商品が多いと思います。フランスではデパートやスーパーと一緒になっています。物を試すためには便利と思いますが、最近は通販の方がかなり安いので、結局ネットで買います」(フランス/30歳/男性)

このサービスが印象的

・「チェーン店でも店員の専門知識がとてもいいと思います」(オランダ/44歳/女性)

・「接客がよくて、品ぞろえがすごいです」(イタリア/38歳/女性)

・「日本の家電量販店は素晴らしいです。同じところでまとめ買いするにはとても便利。古い家電を代理に処分してくれるのも大変助かります」(ウクライナ/42歳/女性)

・「ポイント制度が楽しい。豊富な品ぞろえ。価格が安い。最新の電気製品がそろっている」(マレーシア/36歳/女性)

・「値引きできることはすごく感動した(びっくりもした)」(カナダ/31歳/男性)

・「値段は日本の方が高いと思いますが、店員とうまく話しできれば安くしてくれるのでうれしいです」(アメリカ/26歳/男性)

・「騒がしい。インターネットなどの勧誘がしつこい。でも一方で、マッサージチェアを無料で使えたり、いろんな商品を手に取って見比べたりできるので楽しいです。日本の大型店はドイツよりも品ぞろえが豊富です」(ドイツ/39歳/男性)

そのほか

・「中国にも日本の家電量販店は多いです」(中国/28歳/女性)

・「にぎやかで呼び込みが多い」(イギリス/30歳/男性)

・「あまり変わりません」(スペイン/32歳/女性)

・「あまり変わらないと思います」(フィンランド/27歳/男性)

総評

一番多かったのは「大きくて種類が豊富」の声で、ひとつの店でいろんな商品を試しながら購入できるところに魅力を感じているようだ。今日では海外でも日本の家電製品を購入できるところも増えているが、ハイエンドからコストパフォーマンスの高い商品まで、予算と目的に合わせて選ぶことができるのは日本の家電量販店ならではだろう。

商品展開以外にも、スタッフのサービスやポイント制のようなシステムなども評価している声があった。"爆買い"ができる外国人にとっても、スタッフのきめ細かいサービスやおもてなしの心は、商品自体の魅力とともに購入意欲を注がれるところになっているのかもしれない。中には、店舗で体験しながら商品を厳選してネットで安く購入する、という活用をしている外国人もいるようだが、日本在住の外国人もまた、それぞれのスタイルで家電量販店での買い物を楽しんでいるようだ。

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