京浜急行電鉄はこのほど、タイの鉄道会社SRTETと友好協定を締結すると発表した。12月4日にタイ・バンコクのSRTET本社で調印式を行うという。

京急電鉄の車両とタイ「エアポート・レール・リンク」の車両

SRTETは、スワンナプーム国際空港とバンコク市街を結ぶ空港鉄道「エアポート・レール・リンク」(ARL)を運営するタイ国有鉄道傘下の鉄道会社。京急電鉄と同じく首都空港と都心を結ぶ重要なアクセス鉄道であるという共通点を持つこと、ARLと京急線羽田空港国際線ターミナル駅がともに開業5周年を迎えることなどから、両空港の利用拡大を目的とした友好協定を結ぶことになった。

京急電鉄が海外の鉄道事業者と友好協定を締結するのは、今年2月の台湾鉄路管理局に続いて2度目。SRTETによる海外の鉄道事業者との友好協定締結はこれが初めてだという。

近年、タイからの訪日客数は増加を続けており、今年1~10月累計で前年比22.2%増の62万7,000人を記録。羽田空港~バンコク・スワンナプーム国際空港間には現在、1日6便が就航し、毎日多くの搭乗者が両国間を行き来している。

両社は協定締結後、友好提携記念ポスターの掲出や両社線の利用促進を図るプレゼントキャンペーンなどを実施し、両国間の交流人口拡大を図るとしている。