あまりの顔の小ささに、考えていた質問が飛びそうになった。最近出ずっぱりの"新川優愛"をご存じだろうか? 昨年から立て続けにドラマのレギュラーに抜てきされ、今年にいたっては『銭の戦争』、『恋仲』、『青春探偵ハルヤ』とすでに3作に出演。今年6月からは、それまでの『SEVENTEEN』から『non-no』に専属モデルを移行したほか、10月からはTBS系情報番組『王様のブランチ』の女性5代目MCに就任した。"端正な容姿"と"飛ぶ鳥を落とす勢い"。それが"新川優愛"の表面的な印象だった。

この先にはどのような自身の姿を見据えているのか? そんなことを考える余裕すらないほど、スケジュールをパツパツに詰め込まれているのでは? テレビ画面を通して彼女を見るたびにそんな疑問が湧いてきたため、直接本人に会って確かめることにした。今月11日に東京・スカイツリータウンで行われたクリスマス点灯式イベントに新川はゲストとして招かれ、イベント終了後の彼女を直撃。仕事に対する真摯な姿勢、家族思いな一面など約20分のインタビューには、彼女の本音、そして魅力がたっぷり。あなたもきっと、"新川優愛"のことがもっと好きになるはずだ。

――イベントお疲れさまでした。「緊張しました」とおっしゃっていましたが、何に一番緊張されたんですか。

女優、モデル、タレントと幅広い分野で活躍する新川優愛

やっぱり、イルミネーション点灯のスイッチです。打ち合わせで全部点灯すると聞いていたのですが、どの範囲まで点灯するのか想像できませんでした。ステージ側からは、暗くてお客さんの顔もあまり見えませんでしたし、そういうところも不安で。でも、やっぱりきれいですね! イルミネーションはこの時期しか味わえないような感動があると思うので、ぜひ見に来てほしいです。

――イベントにおばあさまを招待されていたそうですが、新川さんの発案ですか。

イベントが始まる前にスカイツリーに昇れると、関係者の方が教えてくださったんです。父と母は仕事で来られないので、おばあちゃんが来てくれました。家族みんな仲良いですけど、私が一番おばあちゃん子だと思います。

――そうでしたか。イベントを親族の方が見守ってるのは、今までなかったもので(笑)。

すみません(笑)。一緒にスカイツリーに昇って、イベントの内容もあまり分からないと思うんですが、端っこの方で見てくれていました。

――最近特にご活躍ですし、おばあさまから感想を言われることも多いのでは?

私が出させていただく作品、番組の情報は逐一メールで送っています。それでも忘れてしまっていることもあって、時々電話がかかってきて「今、優愛ちゃんが出てるの!」って言われたり(笑)。家族は父も母も含め、一番応援してくれていると思います。

――今年7月に半年を振り返る内容の記事をブログに投稿されていました。「あっという間」「濃かった」と書いてありましたが、その後も大活躍です。かなり多忙な日々ですよね? どんな私生活を送っていらっしゃるのか、仕事ぶりからは想像できないのですが。

いつも携帯アプリをやったりとか(笑)。ドラマも少し前に撮っているものもあったりして、スケジュールがきつすぎることはないです。

――それでも、デビューしてから一番忙しい年ですよね。

ありがたいことに年々、忙しくなっていると感じます。「ミスマガジン」や「ミスセブンティーン」のような機会をいただいてから徐々にお仕事が増えていきました。ハードになっているともいえるのですが、今年は濃密な一年を過ごさせていただいていると思います。

――どちらかというと貪欲なタイプですか。もっと追い込んでいきたいとか。

いえ、全く。休みたいです(笑)! でも、例えば3日間ゆるくお仕事するよりも、ギュッと詰め込んで残りの時間をお休みにしたいタイプです。マネージャーさんもそれを分かってくださっているのでスケジュールに気を使ってもらっています。すごくハードな日が続いてめげそうになると、「もうすぐ休み!」というのを励みにがんばっています。

――先月からは『王様のブランチ』に司会として出演。毎週必ず入る仕事ですし、収録も長い。その上、番組で取り上げる本を読んだりゲストの勉強をしたりと下準備にも時間がかかると思います。

詰めかけたファンの声援にもにこやかに応えていた

10月3日が初めての収録でした。その時と比べると余裕が出てきたのかはまだ分かりませんが、スタジオの空気感をつかめるようになりました。いろいろなところを探ることすら怖かったので、その勇気が出てきたのは最初との大きな違いですが、もっと周りを見られるようにならなければいけないと思います。

――過去には番組MCを務められたこともありましたが、その経験は生かせていますか。

『王様のブランチ』は、DVD、本、ドラマ、映画など新しい情報を発信する番組なので今までとはちょっと違う経験です。例えば、ブックコーナーでは私の感想がきっかけで買っていただけるかもしれませんし責任重大(笑)。本はまず何も考えずに読んで、その後に物語の山場を読み返して自分の中で面白かったポイントをまとめています。番宣などでゲスト出演させていただいていた側だった私が毎週MC側になるわけですから、なんだか不思議な気持ちですね。