JR東日本はこのほど、交流電化区間と非電化区間を走行できる新型交流蓄電池電車EV-E801系(2両1編成)を男鹿線に投入する計画を発表した。性能評価や技術的検証を行い、2017年春から秋田~男鹿間で営業運転を開始する予定としている。
EV-E801系は、JR九州が導入を進める架線式蓄電池電車をベースに、耐寒耐雪対応などのカスタマイズを行った車両。電化区間は車両に搭載した蓄電池に充電しながら走行し、非電化区間は蓄電池の電力で走行する。線区の長さが蓄電池の容量に適しており、かつ交流電化区間との直通運転ができるメリットがあることから、男鹿線への投入を決めたという。
乗車定員は1編成で256名、最高速度は電化区間110km/h、非電化区間85km/h。EV-E801系の導入により、「気動車のエンジンから発生する排気ガスの解消や、二酸化炭素・騒音の低減を実現します」と説明している。非電化区間の男鹿駅には、停車中に使用できる専用の充電設備を設ける。