東京急行電鉄と東京メトロは10日、東横線・副都心線渋谷駅とJR渋谷駅との主要な乗換え経路となっている渋谷駅出入口14番を隣接位置に移設し、エスカレーターを増設する改良工事に着手すると発表した。

渋谷駅の出入口14番移設イメージ

東急電鉄・東京メトロ・JR東日本の3社が共同で進めている渋谷駅街区開発計画では、動線改良のため、現在の出入口14番位置にエスカレーターの増備やエレベーターを新設した縦軸空間(アーバン・コア)の整備を行い、2019年度の完成をめざすとしていた。一方で、現在の出入口14番にはエスカレーターが1基しかなく、時間帯別で上下方向を切り替えて運用しており、地下3階から地上に至るまでに複数回の折返しが必要となっていた。

このため、JR渋谷駅改良事業を進めているJR東日本と協力した上で、現在の出入口14番に隣接する位置に新設の出入口14番を設けることを決定。2019年度のアーバン・コア整備を待たずにエスカレーターの増設が可能となり、上下方向別のエスカレーターを終日利用することができるようになる。新たに移設・改良する出入口14番は地下3階と地上を直線で結ぶ仮設の出入口にもなるため、通路の距離が短縮され、JR線との乗換え利便性も向上することになる。