ケンドーコバヤシ
1972年生まれ、大阪府大阪市東住吉区育ち。1992年、第11期生として吉本総合芸能学院(NSC)大阪校に入校。現在はピン芸人として、よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京本社に所属。テレビ・ラジオ・映画・舞台・新聞連載など幅広い分野で活躍中

漫画好きとしても知られる、お笑い芸人のケンドーコバヤシさん。このほど上梓した著書『「美学」さえあれば、人は強くなれる マンガのヒーローたちが僕に教えてくれたこと』でも、『ドラえもん』『キン肉マン』『スラムダンク』などの漫画を通して学んだ"美学"を語っている。

その中には、「未来を知ったら恋はできない」「恋愛はたくさんしたほうがいい」「揺れない女と結婚すべし」といった恋愛や結婚にまつわる美学も多数。ケンドーコバヤシさん自身の恋愛観、結婚観はどんなものなのか、迫ってみた。

『ノアの方舟』みたいな計画があるのでは

――『にけつッ!!』で共演されている千原ジュニアさんをはじめ、ケンコバさんの周りには結婚される方が増えているのではないかと思うんですけど。

見てて、不安に思いません? もう、世の中終わるんちゃうかみたいな(笑)。『ノアの方舟』みたいな計画があるんじゃないかって思うんですよね。

あの舟って、人間でも動物でも"つがい"じゃないと乗せてくれないんですよね。地球滅亡が近くて、結婚した人だけ月とかに移住できる計画が秘密裏に進んでて、謎の研究機関がランダムにハガキ送ってそれをお知らせしてるんちゃうかって。芸人さんだけじゃなくて、プライベートの友達でも二組くらい結婚するんでね。きな臭い匂いがしてますね(笑)。

――ジュニアさんみたいに、結婚に向いてないって言ってた人が結婚していきますよね。

そうですね。僕なんか「結婚したいしたい」って言ってるのに、できてないですから。今回、自分の周りで結婚した人たちは、「できない、しない、いらない」的な空気を漂わせてがっつりしたっていうね、あんなもん卑怯者の集まりですよ(笑)。あんな反則ファイター知らないですよ!

――結婚後、直接ジュニアさんにそれは伝えたんですか?

もう、それどころか逆に謝りましたよ。交際発覚の記事が出たときに、あんなもん長持ちするか、すぐ別れるだろうって吹いてまわってたんですよ。だからすぐ謝りにいきました。

僕は博愛主義ですよ

――ケンコバさん自身はどういう方と付き合ってきたんですか?

いや、いろんな人がいましたよ。普通を絵に書いたような人から、エキセントリックな人まで。

――ケンコバさんの出された『「美学」さえあれば、人は強くなれる』を読んでいると、いろんな男性キャラクターの良さを見い出してる感じでしたよね。女性に対しても、いろんな人の良い部分が見い出せるタイプなんじゃないかと思ったんですが。

いやもう、僕は博愛主義ですよ。でも、『タッチ』の南ちゃんだけはダメなんですよね……。2人の男の間で揺れるような人がダメなんです。