カドカワは14日、以前より公表していた不登校の高校生を対象としたネットの高校に関する発表会を行った。今回、新たに学校名やカリキュラムなどの詳細を明らかにし、出願受付を開始したことを報告。発表会には、カドカワ 代表取締役社長の川上量生氏、代表取締役会長の佐藤辰夫氏、ドワンゴ 教育事業本部の奥平博一氏が登壇した。

ドワンゴ 教育事業本部 奥平博一氏、カドカワ 代表取締役社長 川上量生氏、代表取締役会長 佐藤辰夫氏

ネットの高校、詳細が明らかに

同社は、「N高等学校」を"デジタル世代が夢見る、今のネット社会に対応した新しい高校"と定義している。N高等学校は通信制で、生徒はネットを活用して学習、全日制の高校と同じ卒業資格を取得できる。成立への想いについて、佐藤氏は「引きこもりや不登校などの問題が解決されないなか、そういった子供達はニコニコ動画や、カドカワのライトノベルやコンテンツのファンであると考えられます。高校に集まった生徒と社会との接点を見つけ、職業教育や大学受験へチャレンジできる場をつくることが理想です」と語った。

今回正式に発表した「N高等学校」という学校名について、川上氏は「Nの意味に関しては、皆さんの想像にお任せしています。ネットやニコニコや仲間など、色々な言葉を想像できるかと思いますが、特に意味は決めていません」と語った。

さらに、校舎の所在地は、沖縄県うるま市与那城伊計に位置することが明らかとなった。沖縄で年間5日間以上スクーリングを実施し、ネットだけでなくリアルな場面での教育にも力を入れていく。このほか発表会では、実際の制服姿のモデルが登場し、制服のデザインも初披露。「この制服を着ていくと何か良いことが起きるみたいなイベントも考えています」と川上氏とコメントした。

「N高等学校」の制服