中国人も日本の自販機に興味津々

「自動販売機は日本の風景」、中国版ツイッター「ウェイボー」でこんな言葉も見られるように、日本各地で見られる多数の自動販売機は中国人にとって日本を象徴する存在のひとつであるようだ。そんな中国における自販機事情はどうなっているのだろうか。

中国で自販機が普及しないのはお金のせい?

もちろん中国にも自動販売機がないわけではない。中国の自動販売機に関する報道によると、中国に初めて自動販売機が登場してから既に15年、だがいまだに10万台に達していないのだという。ちなみに日本では、2014年末で503万台を越える自動販売機が稼働している(日本自動販売機工業会「自販機普及台数及び年間自販金額 2014年版」より)。

では、この約10万台の自動販売機がどこに設置されているかというと、おおよそ半分が工場、次に多いのが学校で、道端で見かけることは極めて少ない。

中国の自動販売機会社関係者の話によると、コインが普及していないこと、汚れていたりシワになりすぎてたりする札が多いことも自動販売機普及の障害となっているという。上海ではコインが普及しているが、他の土地では小額でも紙幣ばかりが使用されている。だが、中国では電子マネーの普及が進んでいるため、今後はこの情況も変わってくる可能性があるだろう。

中国がこうした状況であるため、ずらりと自動販売機が並んだ日本の風景は中国人からは異質に感じるようだ。ある人は、「日本で夜に外を歩いていたら、周りが自動販売機だらけでロボットに見張られているみたいに感じた」と感想を述べている。

「彼氏の自動販売機はいつできるの? 」

そんな日本の自動販売機事情に中国人たちは興味津々だ。

「日本にはどこにでも自動販売機がある」
「日本の自販機文化は謎だ。お茶ばっかり売ってる自販機とか、コーヒーばっかり売ってるのとか、お酒ばっかりとかある」
「日本では自動販売機がいっぱいで飲みものの天下だけど、常温の飲み物はほとんどない。全部冷たい(中国では冷たい飲み物は身体を壊すと敬遠する人も多い)」

中には変わり種の自動販売機を紹介する人もいる。

「日本には便利な自動販売機がいろいろある。飲みものだけじゃなくて、焼肉のタレ、お守り、乾電池、雨傘、かき氷、タマゴ、野菜、カップ麺、寿司まで自動販売機で買える」

このコメントに対しては、「彼氏の自動販売機はいつできるの? 」というツッコミが入っていた。そのくらい、自動販売機の万能性に期待する中国人が多いということだろう。

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