――スコットには、別れた妻と暮らす幼い娘がいて、離れて暮らしてはいますが、2人の関係性がすてきでした。ポールさんご自身は、2人のお子さんがいらっしゃいますが、一緒に本作を鑑賞しましたか?
10歳の息子と、プレミアに一緒に行きました。息子と一緒に自分の出演作を見られるのは初めてで、特別な体験でした! 彼が完全に入りきっているという感じがうれしかったですね。娘はまだ5歳で怖いだろうから見せてないんですけど、すごく誇らしく思ってくれていて、アントマンの絵を描いてくれるんです。映画の中でも僕に娘がいるのを知っていて、本当は自分のことを思って演じているというのも知っているんですよ。でも、映画の中で刑務所に行ったという設定は、あまりお気に召していないようです(笑)。
――スコットとご自身の父親像を比較して、似ている点や違う点は?
娘に対するスコットの愛情は、僕の子供に対する愛情と同じです。そして、スコットは欠点もあるし、一生懸命頑張るけど空回りもするけど、ハートは間違っていないし本当は頑張り屋さん。それって普遍的じゃないかと思います。僕自身も含めて、共感できるポイントだと思います。
――本作では、初のヒーロー役を演じられましたが、今後挑戦してみたい役はありますか?
僕は、自分が見たいものを演じたいという思いがあって、コメディからドラマ系から何でも、いろんな役にチャレンジしていきたい。常に自分に挑戦を課していたいです。ただ、そういった今までやったことのない役を得るための努力を人一倍するかっていうと、そうでもないんですけど(笑)。
――来年公開の『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』に、またアントマンとして出演されます。この作品は、アベンジャーズメンバー総出演の豪華な作品になりますが、アベンジャーズのキャスト陣が集結した撮影現場はいかがでしたか?
『アントマン』でも、マーベル作品に出演したと自負はしていたのですが、ファルコンとのシーン以外は独立した一つの世界の中でアントマンの物語が展開されていたので、『シビル・ウォー』の現場に行ったら、急に「マーベルだ!」って。本当にその世界に入り込んだんだと実感しました。現場には、アイアンマン、キャプテン・アメリカがいて、ファルコンも、ホークアイも、ウィンター・ソルジャーも! 子供に戻ったような気分になりました! そして、だれも見ていない時にキャプテン・アメリカの盾に触ったり、ウィンター・ソルジャーの腕に触ったりして、「わぉー! すごい!」って興奮してました(笑)。本当に楽しかったです。
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