円安、異常気象、新興国の需要増大など、原因はさまざまですが、生活必需品の値上げが相次いでいます。中でも電気代やガス代は、もはやこまめに消すといった小手先の節約では効果が上がりません。そこで活用したいのが、電力会社などが提供するお役立ちサイトです。

東日本大震災以降、電気料金は上がり続けている

東日本大震災以降、節電意識が高まったにもかかわらず、電気代が増えていると感じている人が多いのではないでしょうか。それもそのはず、下図の通り2010年度と比べると2014年度は電力料金の平均単価が約25%もアップ。東日本大震災以前より25%程度の節電ができていなければ、電気料金は上がっているということになります。

電気やガスの料金には、使用料金以外の費用も含まれていることを知っていますか。燃料費の調達コストによって加算または差し引かれる「燃料費調整額」というものがあり、世界的なエネルギー価格や為替の影響を受け料金に反映されます。また電気料金には、2012年7月にスタートした「再生可能エネルギー発電促進賦課金」があり、この単価は年々上昇しています。これらの費用が含まれることもあり、個人レベルの節電効果が料金に反映されにくいのが現実なのです。

会員サイトで管理すれば料金がひと目でわかる

光熱費は抑えるのが難しい仕組みだからといっても、家計の中でそれなりの負担を占めるものですから見過ごすわけにはいきません。そこで活用したいのが、電力会社やガス会社が提供する会員サイトです。

たとえば東京電力の「でんき家計簿」の場合、まず会員登録(無料)し契約情報を入力すると、過去2年分の電気使用量や料金を数値だけでなくグラフで表示。前年の同月と比べて増えたか減ったかがひと目でわかります。近隣の家族構成などが似た世帯と比較することもできるので、使い過ぎている人は節約のモチベーションアップにもなります。ほかにも最適な料金プランを選ぶためのシミュレーションなど、より積極的に節約する方法も教えてくれます。

10年以上たった電気製品は買い替えも選択肢

ストレスなく電気料金を節約する方法に、電気製品そのものを買い替えるという方法があります。え~と思うかもしれませんが、電気製品は転居を機に買い替えることが多いため、ひとつ壊れ始めると家中の電気製品の調子が悪くなり、同じような時期に買い替えを迫られることがあります。

だったら突然の買い替えで予定外の出費にあわてないよう、10年以上経過したものについては順番に買い替えを検討していくのです。というのも家電製品は生活必需品が多いので、壊れてから買い替えると商品や価格を十分に検討しないまま慌てて購入してしまうことになりがち。計画的に買い替えていけば支出の準備もできますし、商品をしっかり比較して選ぶこともできます。

そんな時に便利なのが、環境省の「省エネ製品買換ナビゲーション『しんきゅうさん』」。現在使っている製品、買い換えを検討している製品の品番などを入力すると、年間の消費電力や、CO2排出量などを比較することができます。いろいろな製品を試算してみることで、買い換えの順番なども判断しやすくなるはずです。

<著者プロフィール>

鈴木弥生

編集プロダクションを経て、フリーランスの編集&ライターとして独立。女性誌の情報ページや百貨店情報誌の企画・構成・取材を中心に活動。マネー誌の編集に関わったことをきっかけに、現在はお金に関する雑誌、書籍、MOOKの編集・ライター業務に携わる。ファイナンシャルプランナー(AFP)。