冒険家で元英国特殊部隊のベア・グリルスのサバイバル新番組『ベア・グリルスと挑む! 極限サバイバル』(毎週土曜24:00~)が、ドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」で25日からスタートする。

新番組『ベア・グリルスと挑む! 極限サバイバル』

同番組は、"究極のサバイバリスト"で知られるベア・グリルスが、特殊な事情を持つ2人のゲストと共に72時間サバイバルに挑戦。従来のサバイバル番組の肝である「生き抜けるか」に加え、ゲストの2人が抱える恐怖心の克服のため、ベアが課題に挑戦させる展開も見どころとなっている。

初回の25日は、「水恐怖症」の男性・レイとウアーがゲスト。レイの息子・マークはプールで溺れ、17歳の若さで命を落とした。それ以来、水を見ると息子が溺れる姿を思い出してしまうという。一方のウアーはタイで巨大津波を体験して以来、「こんな僕が生き残った。僕みたいな取るに足らない男が」と自らを責め、水を避けるようになった。そこでベアは、2人を流れの速い川や高い滝があるメキシコのジャングルに連れて行く。

2人は初対面で、持ち物はサバイバル道具とキャンプ用品と地図のみ。撮影用のビデオを各自に渡してあり、まずは24時間のサバイバル生活に挑戦する。ベアはその初日で2人を観察。何気ない言動から、恐怖症の度合いを探ることができるという。

ベアからの課題は、激流にかかる丸太の橋を越えて対岸の倒木を取りに行くことにはじまり、落差200メートルの滝の下の通過など徐々に水との接触度が増していく。その中で、「僕も3児の父だから君のつらさは想像に余りある」「水は癒やしだ」など時に励ましながら、それぞれの悲しみに向き合うよう促していく。

軍隊では、山岳訓練を終えた新兵にカラビナを渡す習慣がある。カラビナは強さの象徴で、仲間の絆の印。最終課題は、いかだ作りからスタートし、その後は自らの操縦で川を下る。レイは水深2.5メートルの川底に引っ掛けてあるカラビナを引き上げること、ウアーは高さ18メートルの崖から川へのダイブが最後の課題。レイは潜水中に亡くなった息子を、ウアーは津波に襲われた人々を思い浮かべ、トラウマの深層と対峙する。

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