モスフードサービスは1日、モスバーガー店舗で使用する生鮮野菜の安定調達と産地との協力体制強化を目指し、2015年4月10日に農業生産法人「モスファーム信州」を設立したと発表した。モスフードサービスの農業生産法人は全国6社目で、長野県では初めて。

冷涼な気候を活かし、レタスの安定調達を図る

モスフードサービスによると、近年、天候異変や新種の病気発生、農業現場の人手不足などに左右され、生鮮野菜の安定調達は困難な傾向にあるという。特に盛夏期の品質の良いレタスは、さらなる安定調達を必要としており、新会社の設立によりレタスの安定調達を目指す。また、中山間地の農業振興や若手農業者の育成の面においても、地域ならびに社会貢献を図るとしている。

農場看板イメージ

モスファーム信州は、長野県小諸市に位置し、総作付面積は約3.1ヘクタール(約9,300坪)。小諸農場は標高700~1,300メートル地帯にあり、夏の冷涼な気候を活かして5~11月の生産拠点とする。初年度は約218トン(年間収穫総量)の生産を計画し、5月からレタスの本格作付けを開始している。

新会社は、モスフードサービスとベジアーツとの共同出資会社となり、資本金は3,005万円。モスフードサービスは新会社に2,000万円を出資し、66.6%の株式を保有する。議決権ベースは24.7%で、4分の1以下となる。代表取締役社長は山本裕之氏。