マイナビは1日、「マイナビ大学生就職企業人気ランキング」の文系・理系上位100社を発表した。期間は3月1日~5月31日。対象は2016年卒業見込みの全国大学3年生・大学院1年生。

「JTBグループ」が8年連続首位に

文系の1位は、8年連続で「JTBグループ」(909票)となり、男子は2年、女子は8年連続首位をキープした。選社理由は「やりたい仕事ができそう」「業界上位である」「国際的な仕事ができる」などがあげられた。

続く2位は「エイチ・アイ・エス(H.I.S.)」(808票)で、過去最高位を記録。3位は「ANA(全日本空輸)」(758票)で12年連続トップ3を維持した。4位は「JAL(日本航空)」(577票)、5位は「三菱東京UFJ銀行」(534票)であった。

文系総合ランキング上位10社

また、前年7位の「三菱東京UFJ銀行」が5位にランクインし、前年14位だった「三井住友銀行」が7位。さらに、前年18位だった「みずほフィナンシャルグループ」が8位となり、3大メガバンクがトップ10に出揃う結果となった。

文系トップ100の内訳は、製造33社(前年比2社増)、金融19社(前年比5社増)、マスコミ15社(前年比1社増)だった。

理系は「トヨタ自動車」が7年ぶりの返り咲き

理系では、国内企業で最高となる2兆円を超える純利益を出した「トヨタ自動車」(302票) が7年ぶりに首位となった。

2位は昨年3位から1ランクアップの「味の素」(267票)。3位は「カゴメ」「明治グループ(明治・Meiji Seikaファルマ)」(ともに235票)、5位は「資生堂」(219票)で、トップ10のうち5社が食品メーカーとなった。

理系総合ランキング上位10社

前年15位の「サントリーホールディングス」が7位に、前年24位の「キリン」が8位にランクインした。理系トップ100の内訳は、自動車関連産業が軒並みランクアップし10社(前年比4社増)。その他、食品23社(前年比1社増)、薬品8社(前年比3社増)となった。

理系大学院生人気ランキングを見ると、1位は学部と同じく「トヨタ自動車」。2 位は「日立製作所」、3 位は「三菱電機」であった。

このほか、企業人気ランキングの選社理由を質問したところ、最多は前年同様「やりたい仕事ができそう」で文系18.3%(1.4ポイント減)、理系17.1%(1.1ポイント減)。一方、「安定している」が、文系13.0%(0.6ポイント増)、理系14.0%(0.7ポイント増)となり、文理とも前々年、前年に続いて増加し、安定志向が強まっている。