健康要素が満載のオフィス
社員食堂を堪能した後はオフィスの中や敷地内を案内していただいた。おおっ、さすが健康総合企業。あちこちに健康づくりをサポートする計測機器がある。
――オフィスにも健康的な工夫がたくさんですね
横田さん「社員は週に1度はプロフェッショナル仕様の体組成計に乗るよう義務付けられています。全社員に活動量計を配布して、グループや個人で歩数を競争する、というイベントもあるんです」
――食事と計測でスリムなボディーを目指すのですね
横田さん「『痩せる』というよりは『引き締める』べきだと考えています。食事制限だけで体重を減らすと筋肉まで減ってしまい、リバウンドしやすいからだになります。筋肉をつけ、必要な脂肪を残しつつ引き締めるのが理想。そのためには体組成計などでの計測を通して自分のからだを知ることが大切なのです」
健康広場でプチ森林浴
――外の敷地で軽くジョギングもできそうです
横田さん「敷地内の広場は一般の方にも解放していますから、お花見シーズンは特に賑やかですよ。敷地内に芝生の『健康広場』にある『健康小径(こみち)』で足裏に刺激のある道を歩いて行く方もいます」
歩く人の足裏を刺激するという『健康小径』。その凸凹さにちょっとおののきつつも、ビジネス靴を脱ぎ捨て踏み込んでみた。最初は丸い小石で、イタ気持ちいい。でも、だんだん尖った石に変わって行き、容赦なく足裏にささりヨロヨロ歩きになるのがわかる。
小径の終盤には石もぐっと小さくなって痛くない。足裏をやんわりとほぐしてくれる感じ。靴で締め付けられてた足がす~っと平たくなって、むくみが軽くなったみたい。
優しい気持ちになれるオフィス
ヘルシーな食事を提供する社員食堂、社員の健康づくりをサポートするオフィス環境、そして健康広場、働きながらからだを整える気風、そして地域に解放された広場。お腹にも、心にも、近所の人達にも、このオフィスはほっこりと優しい。この自然さ、この健康に対する考え方がみんなに愛用される健康計測機器を生み出していたのだ。それは横田さんが最後におっしゃっていた言葉の中にもあらわれている。
「はかることで皆さんに自分のからだのことを知って欲しい。そして、病気で寝たきりになったりせず日常を元気に過ごせる期間、人生の中の『健康寿命』を伸ばすことに繋げてくれればと思っています」(横田さん)
タニタは、人のからだに優しくすることと、自分のからだへの思いやりは表裏一体なのかも、と気づかせてくれるオフィスだった。