比較的カジュアルなレストランでも見かけるナプキン。さほど意識することなく扱いがちですが、退席時にきちんとたたんでテーブルの上に置くのは好ましくないなど、その使い方にはマナーがあります。ここでは、マナー講師 松井千恵美さんに、ナプキンの基本的な使い方を教えてもらいました。

ナプキンは表面を上にして使用する

ナプキンは、テーブルの上に最初から置かれています。縫い目がある方が裏、縫い目の無い方が表と、裏表があります。テーブルに着席したら、表が上になるように二つ折りし、輪になっている方を自分側にして膝の上に置きましょう。

ナプキンは膝の上に置きます

このように、よだれかけのようにするのはマナー違反です

ナプキンは表面を上にしてたたみ、膝の上に置きます

飲み物を飲むときは、都度ナプキンを使用する

ワインなど、飲み物を飲むときは、グラスの縁にお料理の油や口紅がつくと周囲に不快感を与えてしまいます。飲む前に、都度ナプキンで口を拭きましょう。女性が口紅を拭く際は、ナプキンの表で拭くと汚れが目立つので、ナプキンの裏側を使用するようにしましょう。

ナプキンの裏側を使用しましょう

中座する時のナプキンの置き方

お手洗いなどで中座する時、ナプキンはイスの上に置きましょう。テーブルの上やイスの背にかけたりするのは、あまり好ましくありません。

良い例。イスの上に置いておきましょう

よく見かけますが、これは悪い例です。これではナプキンに付いた汚れが周囲の人にも見えてしまいます

退席するときのナプキンの扱い

食事が終わったらテーブルの上に、たたまずにナプキンを置いて席を立ちましょう。

海外では、きれいにナプキンをたたんで退席すると、「食事に満足していないよ」というサインになってしまいます。基本的には、無造作にテーブルの上においてかまいません。しかし、日本のレストランでは、日本人が几帳面な性格であることを知っています。国内では、たたんでもマナー違反にはなりませんので、あまり気にしなくても大丈夫です。

あまり汚く置かず、自然に机の上に置きましょう

撮影協力 アルジェントASO

教えてくれたのは……

マナー講師 松井 千恵美さん

桜ことスクール 代表。CA養成スクールでメイク・立ち居振る舞い等の講師実績を持ち、お箏 (こと) の家元が教える大人のためのマナースクールを運営。美しく品格ある大人の女性を目指す方のみならず、企業や教育関係での講義にも定評がある。


執筆:松田識史

株式会社アスラン編集スタジオの編集ライター。専門紙の記者を経て同社に入社。ビジネス分野からライフスタイルまで、幅広いジャンルの書籍や雑誌、Web媒体の企画・構成・執筆などを行っている。

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