京都水族館は「山紫水明ゾーン」にて、「アユモドキ」の展示を開始した。
京都を代表する天然記念物「アユモドキ」
「アユモドキ」はドジョウ科の淡水魚で全長約10~15cm、6本の口ヒゲと体のしま模様が特徴。これまで水田やその周りの水路、河川などでごく普通に見ることができたが、近年は護岸工事の影響などによる生息場所の環境悪化によって、すみかや産卵場所が減ったことや魚食性外来魚の侵入により激減し、今では京都府と岡山県の一部の河川でしか見ることができなくなっている。
今回同館は、「アユモドキ」を絶滅の危機から守る取り組みを進めている「守ろう アユモドキ! 連携展示」プロジェクトに参加し、京都にすむ「アユモドキ」の展示を通して身近にすむ希少淡水魚の保全の重要性を呼びかける。また、展示をしながら飼育下で繁殖を目指し、種が途絶えないよう世代をつなぐ取り組みも実施するという。