自由な働き方、自由な時間
万波さんの言う通り、アマゾン ジャパン自慢のカフェテリアやオフィスのあちこちに設けられたちょっとしたミーティングスペースを見ると、ノートパソコンを持ち込んで資料作成をする人やミーティングをしているグループなど、自由に時間と場所を選ぶ社員は少なくない。
社内でまさかのボルダリング!?
いつどこで何をやるかは、個人の裁量に任せられているアマゾン ジャパン。とはいえ、1つ、どうしても突っ込んでおきたいことがある。
「でもですよ、万波さん! さすがにアレは遊び心というよりは……遊びでしょう!」
そう指差した先にあったのは、なんとボルダリングのトレーニングウォール。仕事とボルダリング……どう見てもつながらない。しかもその上から巨大な恐竜が顔をのぞかせている。
万波さん「あれも、社員が考案したものです。確かに仕事とは直接関係ありませんが、社内でボルダリングできる会社という時点で、ユニークな発想を大事にしているのがおわかりいただけるかと(笑)」
万波さん「とは言え、ボルダリングありきでこのウォールを取り付けたわけではないのです。こちらへいらしてください」
社員の健康増進に繋がる本格的なボルダリングウォールは、会議場の壁面スペースを有効活用した一石二鳥のアイデアだった!
万波さん「アマゾンは、常にお客様視点に立つことを最優先にしています。お客様にご満足いただけるサービスや機能を強化するために、既存の考え方や価値観にとらわれないクリエイティブな新しい取り組みにどんどんトライしていく。これがアマゾン流なのです」
たとえば、オフィスの中やミーティングスペース、そのほか社内のいたるところにホワイトボードが設置されているのもその工夫の一つ。思いついたらその場でブレインストーミングできるようにするためだという。
まとめ - 本気の遊びは仕事に革新をもたらす
アマゾン ジャパンが目黒の現オフィスに移転したのが2012年4月。その際、新しいオフィス環境づくりのアイデアを社内でも募り、これをあちこちに反映することで、実際に部門を超えた社員同士のコミュニケーションが活発になり、仕事にも好ましい影響をもたらしたという。
猫も杓子も「イノベーション」と連呼するこのご時世だが、本気の遊び心は結果につながるということか。