モチベーションエンジニアリング研究所は25日、「2015年度 新入社員モチベーション調査」の結果を発表した。調査期間は3月29日~4月15日、対象は3,887名。調査方法は「企業風土」「仕事内容」「組織風土」などの項目に対する満足度と期待度を無記名マークシートで回答。
既存社員の不満も「意思疎通」
調査の結果、「期待度」の高い項目ほど「満足度」が高い右肩上がりの状態となった。全体平均では、「満足度」が「期待度」を上回った。総じて自分の就職活動には満足し、納得のいく企業に入社しているという結果となった。
具体的な項目をみると、満足度が期待度を上回った項目には、「会社基盤」「理念戦略」「施設環境」「事業内容」「人的資源」があがった。一方、期待度は高いが満足度が低い項目は、「制度待遇」「組織風土」となった。
新入社員の期待度と満足度 |
「新入社員の期待度」が高かった項目は、「上司と部下の間で意思疎通がなされている」「休日・休暇や就業時間の状況に納得できること」「会社の事業に将来性や成長性が感じられること」であった。
新入社員の期待度と既存社員の不満度を比較すると、新入社員が最も期待する「上司と部下の間で意思疎通がなされている」という項目が、既存社員の最も大きな不満となった。