女性エンジニアは出産後仕事を続けにくい? 「土日も作業」「男性社会」

トライアローは、エンジニア職に就く(または就いていた)25～49歳の女性100名を対象に、転職や再就職にまつわる調査を実施した。調査期間は2月20日～23日。

これまでに、結婚、妊娠、出産、育児、介護、家族の転勤など、何かしらのきっかけによる転職・退職をしたことがあるか尋ねたところ、58.0%が「ある」と回答した。女性エンジニアの約6割がライフステージの節目で、仕事を辞めていることがわかった。

続いて、現在エンジニアとして働いている会社(またはエンジニアとして働いていた直近の会社)は、結婚・出産後も続けられる環境だと思うか聞いた。結婚後は「まあ思う」という回答が最多だったが、出産後は「どちらともいえない」が最も多くなっており、状況が変わると働きやすさの感じ方も変わるという結果になった。

出産後「続けられると思わない」に回答した人に、その理由を聞くと「就業時間が長く、両立は無理」「土日の作業もあるから」など、労働時間に関する声が多くを占めた。さらに「前例がない」「男性9割の社会で、子供の都合で早退やお休みが難しい」といった、男性が多いエンジニア業界ならではの回答も寄せられた。

現在の(または直近の)就業先を選ぶ際、どんな点を重要視したのか尋ねると、「勤務地」(84.6%)、「勤務時間」(75.6%)、「職種」(74.3%)という結果になった。報酬など自分が得られるものよりも、場所や時間にかかわることを優先していることがわかった。