インターワイヤードは、同社のネットリサーチサービス「DIMSDRIVE」において、「ストレスチェック制度」に関する調査を実施した。調査は3月25日~29日にかけて行い、975人から有効回答を得た。

現在の自分のストレス状況

「ストレスチェック制度」は、2014年6月25日に公布された労働安全衛生法の一部を改正する法律により創設された制度のこと。ストレスチェックと面接指導の実施等を義務づけるもので、2015年4月15日に具体的な運用方法を定めた省令、告示、指針が正式に発表となった。

同調査は、組織に勤務している人を対象に実施した。まず、現在の自分のストレス状況について尋ねたところ、「仕事・職場が原因で、かなりストレスを感じている」割合は係長クラスの37.2%が最も高かった。主任クラスは25.6%、課長クラスは23.9%となっており、中間管理職はストレスを抱えていることがわかった。

ストレスを多く抱える割合が高かった係長クラスでは、半数の50%が『ストレスを感じていることを「部署にも会社にも知ってほしい」』と回答した。辛い状況を分かってほしいと願っている事がうかがえる。

ストレスチェック制度の義務化について、どの程度知っているか尋ねたところ、「ストレスチェック制度」という名称を知っている人は49.6%と半数に満たない状況で、現時点では認知率は低いことがわかった。義務化されることを知っていた人は16.9%にとどまっている。

ストレスチェック制度の義務化を知っていましたか?

勤務している企業がストレスチェックを実施した場合、検査を受けるか聞いたところ、受診意向者は63.2%だった。ただし、「受けても良い」(35.7%)が最多で、意向はあるものの、弱い意向の人が多いようだ。受けたい理由としては69.0%が「自分のストレス具合を測ってみたい」と回答した。

勤務している企業がストレスチェックを実施した場合、検査を受けますか?

一方、ストレスチェックを「避けたい・受けたくない」と回答した人に理由を聞くと「情報が漏れるかも知れない」「結果が悪かった時の処遇」「会社による検査結果の無視」などが挙げられた。

企業への結果のフィードバックについて聞くと、「同意する」は32.9%、「同意したくない」は28.4%で、ともに3割前後と意見が分かれた。日ごろ仕事や職場で強いストレスを抱える人ほど、受診・結果フィードバックともに意向が高く、「自分の辛い状況を会社に知ってほしい」という気持ちが強いことがわかる。