静岡県の体感型動物園「iZoo(イズー)」は「ヒロオビフィジーイグアナ」の繁殖に成功したことを発表した。

日本で初めての「ヒロオビフィジーイグアナ」の繁殖に成功

世界一美しいイグアナの、日本で初めての繁殖に成功

世界一美しいイグアナと呼ばれる「フィジーイグアナ」は、IUCNのレッドリストでも「絶滅危惧(Endangered)」とされており、ワシントン条約でも「付属書 I」に含まれ国際商業取引を禁止している。今回、同園では「ヒロオビフィジーイグアナ(Brachylophus fasciatus)」が無事に孵化し、日本で初めての繁殖に成功した。

生まれたベビーは体側に帯が入っており、オスと判明した。尾が長く、全長で20cmある。産卵から150日の孵化は125日~180日程度とされているので、今回はまさに平均値となる。

全長で20cmほどの、男の子のベビー

3月12日には、2令コオロギ1匹とマンゴーの果実を1センチ角ほど食べた。ちなみに日本ではほとんど知られていないが、実は「フィジーイグアナ」は子供も親も昆虫が好物で、植物質と同等またはそれ以上に食べるという。展示も開始し、希少なイグアナのベビーを観覧できる機会となる。午前と午後に1日2回、エサの時間を設けている。

今回、希少種の「フィジーイグアナ」の繁殖に成功したことは「種の保存」に対する大きな貢献と実績であり、同園ではこれから個体数を増やしていき、さらなる種の保存に貢献していく、としている。同園の所在地は、静岡県賀茂郡河津町浜406-2。