JR北海道は4月3日に青函トンネル内で発生した特急「スーパー白鳥34号」での発煙トラブルについて、調査結果を発表した。モーターに電気を送る電線に過電流が流れたことが原因と推定されるという。

モーター配線と排気風道の蛇腹が溶けた様子

モーター配線の溶損と排気風道の熱変色(赤い部分)の様子。写真はどちらもJR北海道提供

JR北海道の説明によれば、函館駅15時56分発、新青森行の特急「スーパー白鳥34号」走行中の3日17時7分頃、海峡線知内信号場~津軽今別間にて、同列車の5号車から火花が出ているのを車掌が確認。非常停止手配を行い、青函トンネルの竜飛定点(旧竜飛海底駅)から青森側へ約1.2kmの地点で停車したとのこと。その後、車内で煙の発生があったため、乗客全員をトンネル内で列車から降ろし、地上まで避難させた。

その後の調査により、当該車両に搭載された4台のモーターに電気を送る太さ約18mmの電線が焦損していたことが判明。モーターを冷やした後の排気が通るゴム製の「風道」や排気口付近のゴムホース、配線被覆も焦損しており、モーターそのものも熱で変色していたことがわかった。

これらの原因についてJR北海道は、電線に過電流が流れることで電線の被覆が焦げて発煙したものと原因を推定。過電流でモーターが異常に発熱したため、モーターを冷やす空気も高温となって排出され、ゴム製部品を溶かしたことで異臭と発煙を発生させたと考えられるという。今後は引き続き、当該車両の各部品の調査を継続するとともに、第3者機関の協力を得て原因究明にあたる予定としている。