トレンド総研はこのほど、「胸の下垂」についてアンケートを行い、その結果を明らかにした。調査は、2014年12月4日~5日にかけて20代~40代の女性を対象に実施し、500名から有効回答を得た。

20代の頃と比べて、胸が垂れてきたと感じることはありますか?

20代の頃と比べて、胸が垂れてきたと感じることはあるか尋ねたところ、62%が「ある」と回答した。年代別にみると、30代は69%、40代は74%と全体の平均以上の人が「胸の下垂」を自覚している。20代でも42%と約5人に2人が、以前と比較して胸が垂れてきていることを実感していることがわかった。

「胸の下垂」を自覚している人に、胸が垂れてきたことによって起こった変化を聞くと、最も多い回答は「体が老けて見えるようになったと感じる」(46%)だった。その他に「水着になりたくなくなった」(30%)、「タイトな服が似合わなくなったと感じる」(26%)、「ブラジャーのサイズが小さくなったと感じる」(26%)などの回答が並んだ。また、21%が、「女としての自信がなくなった」と回答している。

胸が垂れてきたことによって起こった変化

普段の生活習慣について尋ねたところ、「運動不足になりがち」(59%)、「パソコンを使っているときに姿勢が悪くなりがち」(54%)、「スマートフォンを使っているときに姿勢が悪くなりがち」(33%)などの回答が上位に挙げられた。

普段の生活習慣としてあてはまるもの

また、下着に関する習慣としては、「試着せずにブラジャーを買っている」(42%)、「運動するときも普段と同じブラジャーを着用している」(35%)、「家にいるときに"ラクブラ"を着用する」(28%)といった回答が多かった。

「胸」のケアをしているか聞くと、「している」はわずか6%にとどまり、「顔」(54%)や「髪」(37%)などと比べてケアをしている人が少ないことがわかった。「胸が垂れる前に、早くからバストケアをした方がよいと思いますか?」という質問に対しては、81%が「思う」と回答している。

胸が垂れる前に、早くからバストケアをした方がよいと思いますか?

下着研究家の青山まり氏によると、「胸の下垂」は、加齢や女性ホルモンの減少など、さまざまな要因が重なって引き起こされるものであるという。また、現代女性の生活習慣は、「胸の下垂」の原因となったり、「胸の下垂」を早めたりしてしまうものが多いと指摘している。

例えば、締め付け感が少ないカップ付きキャミソールなどの「ラクブラ」を着用すると、胸を支える"クーパー靭帯"に負担がかかる。長時間、パソコンやスマートフォンを使用して姿勢が悪くなると、胸の土台である大胸筋が弱まり、胸の下垂の原因となる。こうした習慣を続けていると、20~30代でも「胸の下垂」が始まってしまうという。

青山氏は、「胸の下垂を防ぐには胸をしっかり支える下着を着用することが一番」とコメントしている。胸の土台の大胸筋を鍛えるには、背中からしっかりと腕を動かすことが有効だが、常に胸をはった姿勢を保ち、歩くときに腕をしっかりと動かすだけでも十分、とのこと。