内閣府は6日、2015年2月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比2.8ポイント低下の110.5となり、3カ月ぶりに悪化した。

一致指数の推移(出典:内閣府Webサイト)

一致指数を踏まえた基調判断は「改善を示している」に据え置いた。

景気の先行きを示す「先行指数」は前月比0.2ポイント低下の105.3と、2カ月連続の悪化。遅れて動く「遅行指数」は同0.2ポイント低下の120.3と、3カ月連続の悪化となった。

一致指数について個別系列の前月比を見た場合、全11系列(未発表2系列)のうち、2系列で上昇、7系列で低下。上昇したのは、有効求人倍率が0.01ポイント上昇など。一方、低下したのは、投資財出荷指数(輸送機械を除く)が8.7%低下、耐久消費財出荷指数が4.3%低下、生産指数(鉱工業)が3.4%低下などとなった。

一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度を見ると、全11系列のうち、寄与度がプラスのものは3系列、マイナスのものは8系列。プラスのものは、営業利益(全産業)がプラス0.06など。それに対してマイナスのものは、投資財出荷指数(輸送機械を除く)がマイナス0.79、生産指数(鉱工業)がマイナス0.50などとなった。