財務省は18日、2015年2月の貿易統計(速報、通関ベース)を発表した。それによると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は4,246億円の赤字となった。赤字は32カ月連続で、過去最長を更新。赤字幅は前年同月と比べて47.3%縮小した。

2015年2月の貿易統計(速報)(出典:財務省Webサイト)

輸出額は前年同月比2.4%増の5兆9,411億円と、6カ月連続の増加。品目別では、自動車が同8.8%増、半導体等電子部品が同10.1%増、有機化合物が同25.6%減、船舶が同20.2%減などとなった。

輸入額は同3.6%減の6兆3,657億円と、2カ月連続の減少。品目別では、衣類・同付属品が同60.4%増、原粗油が同54.8%減、石油製品が同40.6%減、液化石油ガスが同38.8%減などとなった。

地域別に見ると、対米国は、輸出額が同14.3%増の1兆2,157億円、輸入額が同0.5%増の5,840億円で、6,317億円の黒字。黒字幅は6カ月連続で増加した。輸出品目では、自動車が同18.7%増、建設用・鉱山用機械が同50.3%増、自動車の部分品が同13.4%増など。輸入品目では、原動機が同44.2%増、有機化合物が同57.0%増、液化石油ガスが同71.5%減などとなった。

対EUは、輸出額が同1.9%増の6,211億円、輸入額が同3.8%減の6,234億円で、23億円の赤字。赤字は2カ月連続となる。輸出品目では、自動車が同20.4%増、有機化合物が同18.6%増、船舶が全減など。輸入品目では、航空機類が同221.8%増、自動車が同33.2%減、液化天然ガスが全減などとなった。

対アジアは、輸出額が同1.1%減の3兆684億円、輸入額が同16.8%増の3兆2,185億円で、1,500億円の赤字。赤字は2カ月連続で、赤字幅は2カ月としては最も多かった。輸出品目では、半導体等電子部品が同10.8%増、有機化合物が同26.1%減など。輸入品目では、衣類・同付属品が同68.0%増、液化天然ガスが同25.5%減などとなった。

対中国は、輸出額が同17.3%減の8,889億円、輸入額が同39.4%増の1兆6,578億円で、7,689億円の赤字。赤字は36カ月連続で、赤字幅は2月としては最大となった。輸出品目では、自動車が同55.4%減、有機化合物が同32.0%減など。輸入品目では、衣類・同付属品が同80.2%増、金属製品が同93.7%増などとなった。