ニトリホールディングスは16日、2015年春季労使交渉において、ベア(ベースアップ)を含む賃金改善分を、1人当たり平均で月額5,222円(1.62%)引き上げることで労働組合と妥結したと発表した。ベースアップは12年連続となる。

総合職社員(平均年齢31.0歳)の月例給について、ベースアップ分5,222円に定期昇給分4,963円(1.54%)を加えた平均1万185円(3.16%)の賃上げを実施。一時金についても、前年比0.38カ月増の5.20カ月分とし、平均月額で7,807円(2.42%)引き上げる。

併せて、パート・アルバイト社員約1万6,000人の時給についても、平均30.5円(3.35%)の賃上げを行う。

海外品輸入主体の同社にとって、昨年度より続く円安基調は逆風であり、経営環境は決して楽観視できない状況という。しかし、経済の好循環の2巡目を回していくため、および従業員の賃金改善、労働条件の改善は優秀な人材の確保・育成に繋がり、ひいては生産性向上に繋がるものとして、今回の賃金改定を決断したとしている。